今回はYahoo検索結果に掲載されている悪質なページに対処する方法をお伝えしていきます。
自分の名前で検索した際に、過去の経歴（犯罪歴など）やニュースサイトの記事、匿名掲示板サイトのトピック（特に誹謗中傷トピック）などがヒットするケースがあります。
また、自分の名前に限らず、企業名で検索すると企業の信頼をおとしめるような内容の記事が掲載されている場合もあります。
このように 検索結果が人に与える印象は強く、 影響力は大きいものとなっています。
放っておけば、誤った情報が広まりかねませんので、焦りますよね。
そこで今回は、 Yahooの検索結果上にある情報の削除方法をご紹介します。
なるべく自力で解決可能で、すぐに実践できる内容となっていますので、まずは試していきましょう。
依頼先はYahooではなく、各サイトの管理者
まず、念頭に入れておくべき点は、「 Yahoo検索結果に表示されているページはYahooのものではなく、そのサイトのもの」ということです。
つまり、検索結果にどのような結果が表示されていようと、それは サイト側の責任であり、Yahooは内容を保証しないとしています。
Yahooの免責事項には以下のような記載がありました。
Yahoo!検索、新着情報などからリンクされているサイトは、それぞれの運営者の責任によって運営されており、また、Yahoo! JAPANに掲載されている広告からリンクされているサイトは広告主の責任により運営されています。
Yahoo! JAPANはこれらのサイトについて、違法なものでないこと、内容が正確であること、不快な内容を含まないものであること、利用者が意図していない情報を含まないものであることなどを一切保証いたしません。
このように、どんなページ内容であっても、Yahooは一切保証してくれません。
Yahooの検索結果に表示されるページの内容に関する規約も存在せず、Yahooにページの内容が悪質と訴えることは困難です。
さらに、Yahoo!検索ヘルプでは「検索結果に情報を表示しないようにするためには」というヘルプにて、以下のような内容が記載されていました。
サイト管理者に連絡し、Yahoo!検索 インフォセンターの『特定のウェブページを検索結果から削除』の対処を行ってもらうよう、依頼してください。
引用元：Yahoo!検索ヘルプ「検索結果に情報を表示しないようにするには」
この通り、サイトに対して自発的に削除を依頼する必要があることも分かります。
この記事ではより分かりやすい方法を紹介します。
ここまでを整理すると、Yahooにお願いしてもページを削除させることはできないので、表示されている サイトの責任者にページの削除を依頼するしかないのです。
次章「各サイトに削除依頼を送る方法」で簡単な方法やコツを紹介するので、そちらをご覧ください。
インターネット上から削除はできても、書かれた人の気持はそれでは治まりません。
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各サイトに削除依頼を送る方法
Yahooではなく、サイトの責任者に削除依頼を送る必要があることが分かりました。
様々なサイトが存在しますが、 基本的な削除方法はどのサイトでも同様です。
- ステップ１：ページ内容に規約違反（個人情報の流出、攻撃的な発言など）がないかチェック
- ステップ２：規約違反を報告して、投稿や記事自体の削除を依頼
基本的は上記の２ステップとなります。
しかし残念ながら、「削除が失敗した」「そもそもサイト管理者が応答しない」などという場合もあります。
ゆえに、まずは自力で試して上記の方法での対処が困難な場合は、 弁護士にYahooの検索結果への削除対応を依頼することをおすすめします。
削除を弁護士に依頼する方法
弁護士に依頼するだけで問題のページに対して包括的に対応してくれるため、後は結果の報告を待つだけとなります。
毎日「削除依頼」に悩まされない普段通りの日常生活を送るができますよ。
まずは弁護士を探すところから始めましょう。
- ステップ１：弁護士を探す
- ステップ２：削除に適した弁護士を選ぶ
- ステップ３：弁護士に法律相談する
- ステップ４：弁護士に検索結果に表示されるページを依頼する
- ステップ５：弁護士がページごとに削除の交渉・訴訟を行う
- ステップ６：弁護士がトラブル解決に導く
弁護士の探し方や依頼方法については、コツや具体的な流れがあります。
弁護士に依頼する段階でつまづかないためにも、そちらも確認しておきましょう。
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検索結果のページ削除方法の例
当メディアでは、過去に様々なサイトの記事・投稿を 自力で削除する方法について紹介してきました。
問題のYahoo検索結果の上位には、以下のようなサイトのコンテンツが表示されていることでしょう。
- ２ちゃんねる（現・５ちゃんねる）とまとめサイト
- ガールズちゃんねる
- ホストラブ（ホスラブ）
- 転職会議
- 価格.com
- YouTube
- 個人ブログ
- ニュースサイト
以上のサイトはもちろん一例にすぎません。
これらのサイトの記事を削除依頼する方法について簡単にご紹介しますので、削除依頼方法の流れをふまえて、実際にYahoo検索結果に表示されているサイトの削除依頼に応用しましょう。
それでは解説していきます。
２ちゃんねる（現・５ちゃんねる）とまとめサイト
一口で２ちゃんねるといっても、様々な派生サイトが存在するため、それぞれのサイトに応じた削除依頼方法を実施していきましょう。
- 5ちゃんねる／5ch.net（旧・2ちゃんねる／2ch.net）
- 2ちゃんねる／2ch.sc
- まとめサイト
上記のような匿名掲示板サイトでは「削除人」と呼ばれるボランティアが存在し、掲示板上の投稿（スレ）や記事（スレッド）を管理しています。
つまり、削除は削除人に依頼する形式となります。
専用の「削除依頼掲示板」が存在しますので、まずはそちらに削除を依頼しましょう。
ガールズちゃんねる
ガールズちゃんねるの場合、以下の方法で投稿を削除することができます。
- ステップ１：「トピックのタイトルとURL」「コメント番号」「削除を要請する理由」の３点を記入したメールを作成
- ステップ２：メールを「info@girlschannel.net」宛に送信
- ステップ３：運営がメールを確認し、運営に報告したコメント、画像、リンクなどが違法もしくは不適切と判断された場合、削除対応を行う
メールで報告することとなりますので、注意点も合わせて削除を依頼しましょう。
ホストラブ（ホスラブ）
ホスラブ上の書き込みを削除方法は以下の通りです。
- ステップ１：まずは各地方の削除ガイドラインで投稿が削除できるタイプか確認
- ステップ２：各地方の削除依頼フォームにアクセス「スレッド番号」「レス番号」「削除理由」を記入（まだ送信しない）
- ステップ３：「５つのコツ」を確認し、記入内容を見直す
- ステップ４：送信（96時間以内に削除対応）
こちらも２ちゃんねる同様に、削除人に依頼する形となります。
転職会議
転職会議では専用のお問い合わせフォームがあるため、そちらで削除を依頼することになります。
必要事項を記入して利用規約を確認したら、削除を依頼しましょう。
価格.com
利用規約違反を報告クチコミ掲示板のお問い合わせフォームまたはユーザーレビューのお問い合わせフォームから行いましょう。
- ステップ１：必要事項の記入
- ステップ２：「お問い合わせ内容の詳細」に規約違反と削除理由を記入
- ステップ３：確認して送信
基本的には以上３ステップとなります。
どのような利用規約があるのか確認しながら削除を依頼しましょう。
Twitterの投稿（ツイート）がYahooの検索結果に反映される可能性もあります。
削除依頼自体の方法は非常に簡単ですので、方法を確認したら、すぐにツイートの削除を依頼しましょう。
利用規約を確認しながら、投稿を削除しましょう。
- ステップ１：証拠の準備
- ステップ２：Facebookの利用規約の確認
- ステップ３：投稿の報告
１つ１つのステップを丁寧に解説していきます。
YouTube
Yahoo検索結果にはYouTube動画も表示されます。
動画のサムネイルや動画内には、個人情報の流出や攻撃的な発言が含まれているものもあり、対処が必要になるケースもあります。
- 削除方法１：プライバシー侵害・肖像権侵害
- 削除方法２：特定の個人への誹謗中傷・名誉毀損
- 削除方法３：企業への誹謗中傷・名誉毀損
状況に応じた削除依頼方法を選んで動画コンテンツの削除を依頼しましょう。
削除が完了したら、Yahooに連絡
サイトにページの削除を依頼して削除が成功した時点では、 まだYahooの検索結果に表示されたままになっている可能性があります。
これは「キャッシュ」というデータが原因です。
Yahooに報告することで、このキャッシュに関する問題に対処することができます。
以下のステップで報告していきましょう。
- ステップ１：「Yahoo!検索 – 検索結果に関する情報提供フォーム」にアクセス
- ステップ２：確認画面が表示されるので「次へ」
- ステップ３：案内通りに送信内容を記入
スクリーンショット出典元：Yahoo!検索 – 検索結果に関する情報提供フォーム - ステップ４：「詳細」の記入欄に「サイト管理者にページの削除を依頼してページが削除済みであるにもかかわらず、依然として表示されたまま」という主旨の削除理由文を記入
- ステップ５：「次へ」を押して確認画面に映り、内容に誤りが無ければ送信
記入自体は非常に簡単で、５分程度で終了します。
Yahooのヘルプでもページへの対処後に検索結果に問題の情報が表示されている場合は、 この方法を利用した情報提供を呼びかけています。
「まだ表示されている」という場合は、上記のステップで検索結果からの除外を依頼しましょう。
サジェスト・関連ワード（虫眼鏡）汚染も対処
サジェスト（入力補助機能）は検索ボックスに単語を入力した際に、関連性のある単語を予想変換で表示する機能です。
関連ワードはYahooでは「虫眼鏡」とも呼ばれ、ページ下部に表示されます。
どちらも「りんご」と入力すると「りんご 栄養」「りんご 種類」「りんご 旬」などと表示される仕組みのことです。
サジェストも関連ワードも同様のツールですが、仕様が若干異なり、汚染が発生した際は個別に対応する必要があります。
まとめ
ここまでのステップを一度整理しておきましょう。
まず、Yahooではなく、サイトの責任者に削除依頼を送る必要があることが分かりました。
検索結果には様々なサイトが表示されていますが、基本的なページ削除方法はどのサイトでも同様です。
- ステップ１：ページ内容に規約違反がないかチェック
- ステップ２：規約違反報告で、ページ自体の削除を依頼
紹介した具体例に沿って、問題のページ削除を依頼していきましょう。
また、削除は弁護士に依頼する方法もありますので、最適な方をお選びください。
削除が完了してもキャッシュの問題が残っていますので、Yahooに報告してページが削除済みであることを「Yahoo!検索 – 検索結果に関する情報提供フォーム」で報告しましょう。
ここまで非常に時間のかかるステップですが、Yahooで拡散されている情報に対処するにはこの方法しかありません。
また、Googleの検索結果でも同様の事態が発生している場合も対処する方法があります。
今回紹介した方法で、検索結果をクリアな状態に保ちましょう。
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