この記事では「エゴサーチ(エゴサ)」について解説しています。
- エゴサーチとは何か知りたい
- エゴサーチの方法を知りたい
- エゴサをする意味はあるのか、そのメリットを知りたい
このように、「エゴサーチ」の名前だけは知っているという方も多いはずです。
そこで今回はエゴサーチの概要とノウハウ、メリット・デメリットなどを解説していきます。
エゴサの方法をふまえたうえで、有効活用していきましょう。
それではまずはエゴサーチの概要から解説していきます。
誤用注意!エゴサーチとは何か
エゴサーチとは、自分の本名、芸名、ハンドルネームなど「自分の名前」をネット上のサービスを利用して検索をかけ、自分に対する評価・評判などを調べる行為です。
名前ではなく、ニュースや商品、役柄など「自分に関すること」で検索する場合もエゴサーチと呼ぶとされています。
総じて「ネットを利用して自分について知る行為」のことです。
誹謗中傷の実態や個人情報の流出の有無を確認する際にも応用されるとされています。
また、この「エゴサーチ」は和製英語ではなく、英語の「egosearching(自己検索)」に由来する単語とされています。
エゴサーチは略して「エゴサ」とも呼ばれます。
他にも「エゴサーフィン(egosurfing)」などと呼ばれるケースもあります。
対義語はありませんが、意味合いとしては
- 他人が自分自身について検索する行為
- 自分(みなさん)が他人について検索する行為
またはその逆で
- 他人が自分(みなさん)について検索する行為
などが考えられます。
はい。
エゴサーチの「エゴ(ego)」とは「自己」という意味を持ち、本来「自分自身のこと」を指します。
つまり、自分自身で検索するからエゴサーチなのであり、他人を検索するといった行為はエゴサーチとは呼べません。
誤用に注意しましょう。
エゴサのメリット・デメリット【芸能人・一般人】
エゴサのメリット・デメリットは芸能人・一般人に関係なく、誰でもほぼ同じことが言えます。
芸能人であろうが一般人であろうが「自分に対する周囲の評価・印象」が気になってエゴサをするという点は変わらないためです。
エゴサのメリット
エゴサのメリットは基本的に「 自分がどう思われているか知ることができること」です。
具体的なメリットは以下の4つです。
- 自分に対する「本音」が分かる
- 知名度が分かる
- 自分に興味があるかないかが分かる
- 「承認欲求」を充たすことができる
詳しく解説していきます。
メリットその1:自分に対する「本音」が分かる
SNSや匿名掲示板は匿名性が高く、実生活への弊害が少ないため、ユーザーはついつい本音を書き込みがちです。
ゆえに、 特定の人物に対する「本音」が出やすい環境とも言えます。
現実世界では中々「本音」で物事を語ってくれる方は少なく、そもそも「本音」を聞き出すこと自体が「野暮」ととられがちなため、本音を知る機会は少ないです。
しかし、エゴサを利用すれば、普段はひた隠しにされている本音が分かる可能性があります。
メリットその2:知名度が分かる
エゴサをすると、自分に関する投稿がヒットし、一覧で表示されます。
その投稿数の多さから、自分の知名度を計り知ることが可能です。
「ネットで有名な〇〇」「SNSで話題の〇〇」という肩書きだけでも、十分に自信につながりますよね。
メリットその3:自分に興味があるかないかが分かる
エゴサをすると、
- 〇〇の服のセンスが好き
- 〇〇はかわいい
など自分に対する興味・関心を知ることができます。
誰かが自分に興味があることを知ることで、孤独感を紛らわすことが可能です。
新しい「出会い」のきっかけになるかもしれません。
メリットその4:「承認欲求」を充たすことができる
「承認欲求」とは、人間が持つ「認められたい」という欲望のことです。
- 価値がある存在だと認めて欲しい
- たくさんの人に尊敬されたいと思う気持ちを指します。
エゴサをしてネット上で自分に対する好評価、
(「〇〇はすごい」「〇〇のようになりたい」)
を見つけると、この承認欲求が充たされるので 一時的な「快感」を感じます。
エゴサのデメリット
エゴサのデメリットは以下の通りです。
- 誹謗中傷を見つけてしまう恐れがある
- エゴサーチがバレるリスクもある(“エゴサ”嫌いも)
- エゴサーチしても何もヒットしない可能性もある
- エゴサーチをする「クセ」がつく
デメリットの詳細を見ていきましょう。
デメリットその1:誹謗中傷を見つけてしまう恐れがある
一番のデメリットは「誹謗中傷投稿 」を見つけてしまう可能性があることです。
不意に自分に対する悪口・暴言・陰口を見つけてしまい、精神的な苦痛を感じてしまうケースがあります。
誹謗中傷は名誉毀損や侮辱などの違法行為に該当するケースもあります。
ゆえに、誹謗中傷投稿は「削除」させることも可能です。
「内容がひどい」と感じたら、下記の記事を参考にして投稿を削除、投稿者を特定して法的措置を検討しましょう。
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デメリットその2:エゴサーチがバレるリスクもある(“エゴサ”嫌いも)
エゴサーチはバレる可能性もあります。
さらに「エゴサーチされる」という行為を嫌う方もいます。
ゆえに「エゴサーチしていた」という事実がエゴサを嫌う方々に知られると波風を立てることになり、大変厄介です。
デメリットその3:エゴサーチしても何もヒットしない可能性もある
いざエゴサをしても、そもそも何の情報もヒットしないケースも多いです。
まだ知名度が低い芸能人の方や一般人の方はそのような傾向があります。
孤独感を強める原因となりますので、自覚がある方はエゴサを避けた方が良いかもしれませんね。
デメリットその4:エゴサーチをする「クセ」がつく
メリットの方でも述べたとおり、エゴサは承認欲求を充たせる行為です。
ゆえに、エゴサーチをする習慣がつきやすくなってしまいます。
「エゴサをする時間が無駄」
「SNSなどのツールを楽しんで使えなくなる」
という弊害もあるほか、
「エゴサを意識した(ウケ狙いの)言動・行動」をとってしまう可能性も低くはありません。
エゴサーチのやり方|SNS・サイトごとの検索方法
エゴサーチは難しいことではありません。
むしろ誰もが知らず知らずのうちに自然に行っている可能性もあります。
エゴサーチの流れは以下の通りです。
- ステップ1:ネット上の検索サービスで「自分の名前」を入力
- ステップ2:その検索結果から必要な情報を得る
また、ステップ1で入力する単語は必ずしも「自分の名前」だけではありません。
エゴサの材料となりそうな単語であれば、なんでも入力してみましょう。
Twitterのエゴサーチ方法
Twitterを開き、左下左から2番目の「検索タブ」の上部にある検索ボックスから検索しましょう。
検索ワードは下記のようなものがおすすめです。
- 自分の本名(フルネームか名前だけで検索)
- 自分のTwitterアカウントの名前
- 自分のTwitterユーザー名(@マークから始まる方)
- 自分の芸名・ハンドルネーム
これに加えて「かわいい」「かっこいい」といった(検索結果にあってほしい)感想・評判をセットで検索するのが基本です。
スクリーンショット出典:Twitter iOS
facebookのエゴサーチ方法
facebookは他のユーザーの投稿を検索する方法に乏しく、検索ボックスからエゴサをしようとしても、ヒットする投稿は極わずかです。
つまり、facebookはエゴサに不向きであり、Twitterなどで検索をかけた方が効率的となります。
それでも検索する方法がないわけではないので、どうしてもfacebookで検索したい方は以下の方法を試してみましょう。
- ステップ1:上部の検索ボックスに自分の名前を記入
- ステップ2:フィルターから「投稿」のタブをタップ・クリック
- ステップ3:フィルターの「投稿の作成者(または投稿場所)」から「公開投稿」を選択
この方法で公開されている投稿を検索することは可能です。
ただし、TwitterやGoogleほどの精度はありませんので、ご注意くださいませ。
スクリーンショット出典: Facebook iOS
インスタ(Instagram)のエゴサーチ方法
インスタアプリを開き、上部の検索ボックス(ハッシュタグ検索)から「#」をつけて検索しましょう。
検索ワードは下記のようなものがおすすめです。
- 自分の本名(フルネームか名前だけで検索)
- 自分のインスタアカウントの名前
- 最近訪れた場所
- 最近関わったイベント
- 自分が経営している店舗名
検索結果は写真が大半となりますが、文章での応援のメッセージなどが追記されているケースも多いです。
Twitterのように文章メインではなく、視覚的に「自分に関する写真投稿もみたい」という方はインスタでのエゴサがおすすめです。
スクリーンショット出典:Instagram iOS
2ch(現5ch)のエゴサーチ方法
スクリーンショット出典:5ちゃんねる
匿名掲示板「2ch(2ちゃんねる)」は現在、「5ch(5ちゃんねる)」として運営されています。
検索方法はスレタイ(スレッドタイトル)検索が便利であり、検索ボックスから検索したいキーワードで検索してスレッド(掲示板)を検索可能です。
【困ったら】Google、Yahooなど検索エンジンを利用したエゴサーチ
などの検索エンジンを利用してエゴサする方法もあります。
検索エンジンを利用すれば、これまでに紹介したTwitter、インスタ、5chの投稿も総体的にヒットする可能性があるため、困ったらこの方法でエゴサしましょう。
まずは自分の名前で検索し、検索結果に必要情報が表示されない場合は、出身地や年齢などの情報を付加させてから検索しましょう。
エゴサのコツ|何も出ない時は
エゴサの際に以下の要素を考慮して検索すると、さらに捗ります。
- 名前(本名、ハンドルネーム、芸名、アカウント名など)
- 属性(性別、人種、年齢、職業、出身地など)
- 出来事・イベント(結婚、離婚、事故、事件、芸能活動、ニュースなど)
- 日時・場所
- 感想・評価・評判(すごい、かっこいい、感動したなど)
検索結果に何も出ない時は上記の要素を名前に加えて検索し、ネット上にたくさんある情報の中から必要な情報を絞っていくイメージです。
それでは実際にエゴサーチする方法を見ていきましょう。
【エゴサ自動化】Twitterのエゴサに使えるアプリ・ツール
IFTTT(イフト)という今流行の「IoTツール」が非常に便利です。
IFTTTはアプリを連携させることで動作を自動化できるツールで、
- Facebookとdropboxを連携
- メールとTwitteを連携
など様々な方法でアプリを連携することができます。
まずはサイトSign up for a free account – IFTTTを開いて、アカウントを作成しましょう。
IFTTTアカウントの作成
sign up(新規登録)でアカウントを作成しましょう。
メールとパスワードを決めて入力し、「Sign up」をクリック・タップします。
なお、エゴサアプレットを作成する際は、Twitter上での「認証」が必要となるので、 Twitterのパスワードを準備しておきましょう。
まずは「IFTTT」を開き、アカウントを作成していきます。
スクリーンショット出典:IFTTT
IFTTTでTwitterとインスタの「エゴサアプレット」を作る
「アプレット」は指定したアプリを動かす指示書のようなものと考えてください。
これを作ることでアプリの自動化が可能です。
まずはcreateでアプレットを作成していきましょう。
プラスマークと「This」の部分をクリック・タップしましょう。
まずは「Search services」で「Twitter」と検索しましょう。
アイコンをクリック・タップします。
ここからは「トリガー」を設定していきます。
今回は エゴサで検索したい特定のワードがツイートされたらスマホで通知を受け取るというものにしましょう。
ゆえに、トリガーは「特定のワードのツイート」です。
トリガーは「New tweet from search(検索機能からの新規ツイート)」を選択しましょう。
Twitterでエゴサしたい単語( 自分の名前など)を記入し、「Create trigger」でトリガーを完成させましょう。
トリガーが完成したら、今度はアクションの部分を作っていきます。
今回はエゴサで検索したい特定のワードがツイートされたらスマホで通知を受け取るというものなので、欲しいアクションは「通知 」です。
プラスマークと「That」の部分をクリック・タップします。
「Search services」に「notifications」と記入し、検索しましょう。
このベルのマークのアイコンが「通知」です。
「Notifications」をクリック・タップしましょう。
「Send a notification from the IFTTT app(IFTTTアプリから通知を送る)」を選択しましょう。
「create action」を押しましょう。
次の「Review and finish(説明を記入して完了)」は下の「Finish」を押すだけでアプレットは完成となります。
スクリーンショット出典:IFTTT
IFTTTアプリのダウンロードとアプレットの有効化
IFTTTアプリをダウンロードしましょう。
アプリを開いたら、Sign in(ログイン)します。
Google、Facebookとありますが、その下の「or Use Email」を選択しましょう。
メールとパスワードでログインします。
ログインできると、アプレットが表示されます。
まずはTwitterをタップしましょう。
ここが「Connected(接続済み)」なら問題ありませんが、「Disconnected(未接続)」の場合は一度タップして「詳細」を開き、「Reconnect(再接続)」をタップしましょう。
実はこの画面で自動でエゴサ検索させる単語を変更することも可能です。
変更したい場合は詳細をタップして右上の「歯車アイコン」からこの画面を開いて「Search for」の記入欄を変更してみましょう。
一番下のSaveをタップし、「Connected」となれば完了です。
アプレットの機能を停止したい場合は「Connected」を左スライドで停止できます。
スクリーンショット出典: IFTTT iOS
エゴサーチがバレる原因
基本的にはエゴサーチがバレることはありません。
しかし、検索結果上の投稿の「いいね」や「返信」機能を誤って利用してしまうと、相手に通知されてしまう恐れがあります。
エゴサがバレたくない場合は、あくまでも「見るだけ」を徹底し、誤タップしないように慎重に利用しましょう。
まとめ
今回はエゴサーチの基本について解説してきました。
メリットがあれば当然デメリットもあります。
メリットとデメリットの両方のバランスが取れる範囲で利用することをおすすめします。