- calooで嘘の内容を含む口コミを投稿されてしまった
- calooの口コミに名誉棄損に該当する表現がある
みなさんはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。せっかくcalooに登録できても、悪質な口コミで医療機関や病院の信頼性やイメージを低下させられてしまっては、元も子もないですよね。
そこで今回は、そのような風評被害にあう前に、calooの口コミ削除に関する情報をお伝えします。
- 口コミの削除手順
- 口コミ削除時の注意点
この記事は上記2点を押さえており、10分以内には読み終わる簡単な内容です。
それでは解説していきます。
calooの口コミの削除手順
calooの口コミ削除は「口コミ削除ご相談フォーム」から依頼できるため、まずはこちらにアクセスします。
類似の問い合わせフォームに「口コミご相談フォーム」がありますが、こちらのフォームでは口コミ削除の依頼を受け付けていません。
そのため、必ず「口コミ削除ご相談フォーム」から削除しましょう。
calooの「口コミ削除ご相談フォーム」の記入項目には、大きく分けると次の5つの項目があります。
- 重要事項の確認
- あなたに関すること
- 医療機関・病院に関すること
- 削除をご相談の口コミ
- 口コミに対する貴院のご意見
それでは上記5点について、その記入方法と手順を詳しく解説していきます。
重要事項の確認
calooでは 「口コミの削除を相談する医療機関・病院の関係者」または 「医療機関・病院依頼を受けた弁護士」からのみ口コミ削除の相談を受け付けています。
上記に該当しない方からの削除依頼は受け付けていませんので、ご注意ください。
関係者または弁護士ならば「私は、上記違反行為に加担していません。」のチェックボックスにチェックを入れましょう。
あなたに関すること
「あなたに関すること」は口コミ削除を依頼するみなさんの個人情報を記入します。この「あなたに関すること」の記入項目は主に次の4項目です。
- 所属
- 組織/会社/部署/役職
- ご担当者名(フルネーム)
- メールアドレス
このように、記入項目のほとんどが個人情報となっています。
悪質な口コミは、放置すればその口コミ内容を閲覧したユーザーからの評価を低下させる原因となる可能性が高いです。
ゆえに、口コミを削除するには運営との円滑な連携が必要となります。
医療機関・病院に関すること
「医療機関・病院に関すること」は問題の口コミが掲載されている医療機関または病院に関する情報を記入していきます。
この「医療機関・病院に関すること」の記入項目は次の5項目です。
- 医療機関・病院 名称
- 住所
- 電話番号
- 病院公式ホームページ
- Calooサイト内病院掲載ページURL
このうち「病院公式ホームページ」と「Calooサイト内病院掲載ページURL」は必須記入項目ではありません。
しかし、双方とも口コミ削除を円滑に進めるために必要な情報となるため、記入することをおすすめします。
削除をご相談の口コミ
「削除をご相談の口コミ」では、問題の口コミに関する詳細情報を記入していきます。
次の2項目のうち、いずれかの項目に記入しましょう。
- (a)口コミ掲載のURL
- (b)口コミの情報
なお、(b)の「口コミ情報」を記入する場合は、(a)の「口コミ掲載のURL」の記入も必要です。
運営により多くの情報を提供するためには、(b)の記入を選び、(a)と(b)の両欄を埋めると良いでしょう。
また、(b)の口コミの情報では、「口コミのタイトル」と「口コミの投稿者」を記入する項目があります。
悪意ある口コミの情報を何度も確認するのは苦痛かもしれませんが、 証拠の提供という意味では必要なステップです。
口コミの情報を確認する際には、証拠保存のためにパソコンやスマートフォンの機能を利用して、スクリーンショットを保存しておくと良いでしょう。
口コミに対する貴院のご意見
さきほどの「削除をご相談の口コミ」の項目では口コミを指定する情報だけしか記入していません。
calooの口コミを削除するには「口コミにどのような悪意があるのか」「口コミにどのような権利侵害が認められるのか」という削除に対する正当な理由が必要です。
そこで、「口コミに対する貴院のご意見」では次の2つの項目を記入します。
- 事実や現状と異なるとお考えの箇所
- 事実や現状と異なるとお考えの根拠
1つ目の「事実や現状と異なるとお考えの箇所」の記入項目では、問題の口コミの文章の中で、名 誉毀損や侮辱などに該当する表現をコピー&ペーストで貼り付けて運営に示します。
2つ目の「事実や現状と異なるとお考えの根拠」の記入項目では、問題の口コミが どのように権利を侵害しているのかその根拠を提示しなければいけません。
日本の法律○○で保護されるべき○○という権利がこの口コミの○○という発言で侵害されている |
このようなテンプレートに沿って、具体的に根拠を証明しましょう。
記入が終了したら、以上までに記入した内容をすべてチェックして、「確認」をクリックして、削除依頼の送信を行います。
なお「事実や現状と異なるとお考えの根拠」を記入する際は、こちらの権利侵害に関する記事をご覧ください。
calooの口コミの削除をする際の注意点
calooの口コミを削除する際には次のような注意点があります。
- calooは削除代行業者の利用を禁止
- 口コミ削除のご相談で削除を依頼できる口コミは一度に1件のみ
- 記入ミスと記入内容の最終確認
1つずつ説明していきます。
calooは削除代行業者の利用を禁止
削除代行業者は絶対に利用せずに自力で削除を依頼するか、弁護士と相談しながら削除を依頼しましょう。
ここでは削除代行業者の違法性を理解するために、次の項目を解説します。
- 弁護士法第72条
- 削除代行業者
以上2項目について説明します。
弁護士法第72条
前章での口コミ削除手順の紹介で「口コミ削除ご相談フォーム」の「重要事項の確認」のチェック項目で弁護士法第72条に触れましたね。
弁護士法第72条(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)は次のような法律です。
第27条
弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び 審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般 の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱 い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。
ただし、この法 律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。
要するに、弁護士でもないのに弁護士のような仕事をすることを禁止しているわけです。
削除代行業者
削除代行業者は依頼人から命じられた削除依頼を依頼人の代わりとなり行います。しかし、記事や口コミなどのネット上のコンテンツ削除は、弁護士にのみ認められた行為 です。
たとえば、弁護士は依頼人から記事の削除依頼を受けると、calooなどのサイト管理人と交渉を行い、法的な手続きを用いて口コミの削除を行います。
何の断りもなく、削除代行業者が弁護士が行うはずの手続きを報酬を得るための事業として行えば、この非弁行為に該当する可能性が高くなります。
削除代行業者を利用する危険性
削除代行業者は法律に違反している可能性が高いですが、削除代行業者を利用するユーザーにも危険性が伴います。
例えば、次のようなリスクです。
- 削除依頼の不適切な処理や個人情報の流出などのトラブルが起きる可能性がある
- 医療機関や病院のイメージを低下させる可能性がある
- 過去には実際に削除代行業者に対して代金返還が目的の訴訟が起きている
削除代行業者は弁護士ほど信頼性の高い業種でありません。いざ入金すれば返答をうやむやにして、 依頼は適当に処理される可能性が高いです。
このような業者に個人情報を預けるため、個人情報の流出のリスクも高くなります。
また、多くの企業や団体では、削除代行業者は 「違法業者」として認識されています。ゆえに、このような業者を利用したことが発覚すれば、医療機関・病院のイメージを悪化させる可能性が高いです。
トラブルを避けるためには、はじめから弁護士に依頼しましょう。
削除を依頼できる口コミは一度に1件のみ
「口コミ削除ご相談フォーム」で削除を依頼できる口コミを一度に1件のみです。
問題の口コミが複数ある場合でも、手間だからと一度の削除依頼で無理やり口コミを指定してはいけません。
そもそもcalooの削除依頼フォームで2つ以上の口コミを指定するのは困難ですが、運営がほかの項目の記入欄で無理やり口コミを指定されることを懸念している可能性があります。
2件以上の口コミ削除を削除する場合、まず1件の口コミ削除を送信し、送信後に表示される 「他の口コミについて削除のご相談」から削除依頼を行いましょう。
記入ミスと記入内容の最終確認
用心していても記入ミスや誤った表現で表現してしまう可能性があります。
このようなミスは説得力に欠けてしまうため、calooに削除依頼を送信する前に必ず一度確認しておきましょう。
まとめ
今回の記事ではcalooの口コミ削除方法と口コミ削除時の注意点について、紹介してきました。
削除の成功率を高めるためには、削除代行業者のリスクを避け、法律のエキスパートである弁護士に依頼することをおすすめします。
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