今回はBingのサジェスト(検索候補)キーワードを削除する方法をお伝えしていきます。
ある情報を知りたくてキーワードで検索しようとしたら、検索候補にネガティブなキーワードが表示されたら、悪い印象を与えてしまうかもしれません。
特に企業の場合だと、Bingなどを利用した応募者、顧客に企業に関するネガティブなキーワードが以下のように提示されることで、売上や新規人材獲得の難航に影響を及ぼす恐れがあります。
〇〇(会社名) |
〇〇 ブラック企業 〇〇 無能 〇〇 社長 無能 〇〇 wiki 〇〇株価 〇〇 商品 使えない 〇〇 採用 〇〇 営業 |
これでは、取引先や採用を希望する人材に不安感・不信感を与えてしまいます。
一刻も早い対処が望まれる状況です。
そこで今回は、bingのサジェストを削除する方法をわかりやすく解説していきます。
すぐに実践可能な内容となっていますので、読み進めながら対策を進めていきましょう。
Bingサジェストの削除方法・手順をわかりやすく解説
サジェストは、過去にユーザーが検索したキーワードを候補として表示する特殊な仕組みで、Bingではサジェスト(検索候補)を「オートサジェスト」などと呼ぶこともあるようです。
削除を必要とする場合は、Bingに連絡する必要があります。
サジェストを削除するための流れは、以下のようになっています。
- ステップ1:「Bingに関する問題を報告」ページにアクセス
- ステップ2:「問題点について教えてください。」は「もう1つ問題があります」を選択
- ステップ3:「Bing検索候補に関する問題を報告します」を選択
- ステップ4:「Bing検索候補を入力してください」に問題のサジェストを入力
- ステップ5:「その他の情報を入力してください」に詳細に入力
- ステップ6:CAPTCHA を入力して、フォームを送信
ステップ5の「その他の情報を入力してください」では以下のような例文に沿って詳細に状況を説明していきましょう。
お世話になります。
〇〇株式会社の〇〇と申します。
この度は当社に関するキーワード「〇〇」という単語を記入すると上記の「〇〇」という悪質なサジェストが表示されるため、サジェストを非表示・削除していただきたくご連絡申し上げました。
サジェストの「〇〇」という情報は事実無根のデマです。
ゆえに、この「〇〇」と「〇〇」というキーワードが連続して表示されることで、嘘の情報を拡散することで信用を貶める可能性が高く、当社に対する信用毀損・業務妨害となる恐れがあります。
弁護士と相談することも視野に入れておりますので、削除・非表示のご検討の程何卒よろしくお願い申し上げます。
より理解を深めて、Bingがスムーズに削除対応できる内容を記入しましょう。
ポイントは、問題のキーワードによって「 誰がどのような被害を受けているのか」という点をきちんと説明することです。
表示を継続しているBingにも一定の主張があるため、単に「邪魔だから」「ネガティブだから」といった理由は適切と言えません。
具体的な被害や法的な主張がない限り、サジェストの削除は困難となります。
スクリーンショット出典元:「Bingに関する問題を報告」
Bingのサジェストが削除されるまでの時間
Bingがそのような情報を開示していないので、全くもって未知数です。
ただ、ネットトラブルをサイトの運営が対処するまでの目安時間として、「1~2週間程度かかる」ということはよくいわれます。
ゆえに、Bingの対応もその程度かかるとして、もし1~2週間かかるようであれば残念ですが削除は失敗したと考えなければいけません。
Bingのサジェストが削除されない場合
Bingのサジェストが削除されない場合の対策方法は3つあります。
- 方法1:弁護士に依頼
- 方法2:逆SEO業者に依頼
- 方法3:悪質なサジェストを誘発するページに削除依頼
それぞれどのような方法なのか見ていきましょう。
方法1:弁護士に依頼
Bingのサジェスト削除を弁護士に依頼する方法があります。
サジェストによる被害を法的に訴えて、Bingに削除を請求することは不可能ではありません。
まずは「サジェスト対策」を行ってくれる弁護士を探しましょう。
弁護士に任せれば、流れもスムーズに進むうえに、サジェスト削除の申立に必要となる法的な知識・経験も豊富です。
削除の見通しが立つので迷った場合や一人で不安な場合は、このサジェスト対策を得意とする弁護士を探しましょう。
サジェスト削除を弁護士に依頼する際の流れ
流れは以下の通りです。
- ステップ1:弁護士を探す
- ステップ2:サジェスト対策を得意とする弁護士を選ぶ
- ステップ3:弁護士と法律相談する
- ステップ4:サジェスト対策を依頼する
- ステップ5:弁護士がBingに対して交渉・訴訟を行う
- ステップ6:弁護士がトラブルを解決する
弁護士に依頼してから、削除が完了するまでかかる期間は不明で、数千円~数百万円の費用がかかると見込まれます。
日本の法律に沿った最も確実な方法ですので、困ったらこちらの方法をおすすめします。
Bingのサジェスト削除はネットトラブルに特化した弁護士へ
先ほどのステップの中でも、弁護士の選び方は重要になってきます。
一定期間パートナーとなるため、気が合う合わないという点も重要です。
これに加えて、ネットトラブルの対処(なるべくならサジェスト対策)に特化した弁護士を選ぶことも大切になってきます。
なぜなら弁護士には、得意不得意があり、中にはネット分野をめっぽう苦手という方もいるためです。
ゆえに「誰に頼んでも同じだから適当」「とりあえず安い」という選び方はおすすめしません。
きちんと弁護士・法律事務所のホームページにアクセスして、実績や専門分野を確認し、ネット上でも評判を確認しておくようにしましょう。
方法2:逆SEO業者に依頼
この方法は弁護士ではなく業者に依頼する方法となります。
逆SEO業者(サジェスト汚染対策業者)とは、逆SEOという特殊な手法を用いて悪質なサジェストの対策を行ってくれる業者のことです。
逆SEOとは、検索順位を下げるための施策(SEO)を指します。
悪質なサジェストが表示される原因は、そのサジェストに対応するような悪質なページ・サイトが検索結果に存在するためとされています。
これをふまえて、 悪質なページ・サイトを表示させないことで、サジェスト一覧から問題のサジェストを除外させるという方法です。
逆SEO業者に依頼しておけば、後は以下のような流れでサジェスト対策を行ってくれます。
- ステップ1:検索エンジンの仕組みを利用して、印象が良い自社(個人)ページのSEOを強化して自社サイトの検索順位の押し上げ
- ステップ2:他の悪質なページ・サイトの検索順位の押し上げ、悪質なページ・サイトを検索結果に表示されにくくする
- ステップ3:ユーザーが問題のサジェストで検索しなくなるので、問題のサジェストがサジェスト一覧から除外される
- ステップ4:問題の関連キーワードの非表示化が完了
時間はかかりますが、予算は数十万円以内に収まるケースも多いとされます。
逆SEO業者は便利な業者ですが、この業者を探す際は「サジェストの削除」よりも「逆SEOによる除外」という点に注目してください。
サジェストの削除は、 被害を受けた本人または弁護士が行わないと犯罪となるためです。
はい。ネット上にある情報を削除する権利があるのは、被害を受けた「本人」か「弁護士」だけです。
それ以外の人間が(特に営利目的の業者が)削除に関する手続きを代わりに行うと違法行為とみなされます。
必ず「逆SEO業者」に依頼するようにしてください。
「削除業者」と「逆SEO業者」は別物なので注意
サジェストの削除を行って良いのは、みなさんご自身かあるいはその代行を特別に許されていている弁護士のみです。
つまり、弁護士以外が「削除代行」とかかげて、弁護士の真似事や弁護士のフリをすることを「非弁行為」と呼び、法律上固く禁じられています。
(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第七十二条 弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。
要するにこの法律の内容は、弁護士まがいの行為を業者が「事業」として営利目的で行うことは許されないというものです。
このような業者は避けて、弁護士あるいは法的手続きが不要な逆SEO業者に依頼しましょう。
なるほど。もし違法な業者に依頼したことが明るみに出たら、 個人・企業の信頼に関わる大変なことになりますね。
削除代行業者には依頼しないということを念頭に置かなくてはいけないと言うことが分かりました。
業者が「Bingに削除申出」「法的な手続き」を行わないことを依頼時に確認しておきましょう。
方法3:悪質なサジェストを誘発するページに削除依頼
悪質なサジェストが表示されると言うことは、それに対応するような悪質なページ・サイトが少なからず存在します。
こういったページ・サイトに対して、削除依頼を申し出る方法を紹介します。
Bingの悪質な検索結果に削除依頼を提出するの流れは以下の通りです。
- ステップ1:検索結果上にある問題ページの管理者にページの削除依頼提出
- ステップ2:検索結果から削除が反映されるのを待つ/Bingに更新を依頼
この方法はページ自体を検索結果上だけではなく、ネット上から抹消してもらうということになります。
削除の手続きが少し大変ですが、強力な方法です。
コツや具体的な手順を踏まえて、対策していきましょう。
まとめ
ここまで悪質なBingのサジェストの削除を依頼する方法を紹介していきました。
たくさんの情報を一気に紹介したので混乱していると思います。
そこで一度みなさんがこれからすべきことを以下に整理しておきます。
- ステップ1:まずは「Bingサジェストの削除方法・手順」を参考に、Bingに削除依頼を申請
- ステップ2:1週間待っても削除されないようならば、以下の3つの方法でもう一度削除を依頼
- ステップ2-1:弁護士に依頼
- ステップ2-2:逆SEO業者に依頼
- ステップ2-3:悪質なサジェストを誘発するページに削除依頼
みなさんの状況に沿った方法を選んで、サジェストの削除を依頼しましょう。
今回紹介した内容でクリアなサジェスト一覧を保っていきましょう。
コメント