今回はYahoo画像検索の結果を削除する方法をお伝えしていきます。
このようなお悩みを解決するためのノウハウをご用意しました。
- 「簡単に解決しなそう」
- 「消したはずなのにまだ残ってる」
- 「そもそも消し方から知りたい」
- 「キャッシュが何か分からないけど早く削除したい」
といった方も、 一からすべて理解できる内容となっています。
また、なるべくみなさんの状況に合わせて削除の方法をご紹介していきますので、どうか最後までお付き合いください。
それでは解説していきます。
Yahoo画像の削除は状況に合わせた方法を選ぶ
単に「Yahooに表示されている画像を削除したい」といっても様々な状況が考えられます。
まずはみなさんの状況がどのようなものなのか確認しておきましょう。
よりわかりやすくするために、以下のようなケースをご用意しました。
- ケース1:そもそも画像を削除できていない
- ケース2:画像を削除したのに表示されたまま
- ケース3:ページごと対処する
- ケース4:ページごと対処する(サイト管理人向け)
それぞれのケースに応じたYahoo画像検索の削除方法を用意しましたので、次章以降にお進みくださいませ。
分からない場合は、すべての削除方法を試してみても良いです。
また、「なぜ消したはずの画像が残っているのか」その理由を理解しておきたい方に向けて、画像が残る仕組みについて解説します。
まずは安心!画像は残るの原因は「キャッシュ」
キャッシュとは、 ネット上などに保存されているデータのことです。
一度ページにアクセスした際にこのデータを保存されるため、次回以降同じページを読み込む際に高速で表示できます。
とにかく 素早く表示させるためのデータなのです。
この中には、みなさんが消したはずの画像データも含まれており、この キャッシュがネット上などに保存されている限り、画像は消えません。
このキャッシュには一定の容量があり、容量がいっぱいになると古いものから削除されていきます。つまり、 容量がいっぱいになれば画像も削除されます。
順々に消化されていくわけです。
ただ、ご存じの通り、ネット上には膨大な量のページが存在します。
そのページ関するキャッシュの量も膨大なものであり、管理は困難でとても人の手に負えるものではありません。
そこで、キャッシュの管理は「クローラ」と呼ばれるロボット(プログラム)が自動で行う仕組みとなっています。
しかし、このクローラの数も限られているため、クローラは 役割分担をしてページに優先順位を付けて巡回します。
クローラがページを訪れると、前回ページに訪れたときと変更点があればその変更点を検索結果に反映します。
つまり、クローラがページに訪問したタイミングで「あ、このページでは画像の削除を行ったな」と判断して、検索結果に反映してくれるわけです。
その通りです。そのため、時間こそかかりますが、放置していればクローラがやってきてくれて、画像の削除をYahooの検索結果に反映してくれます。
冒頭で「待てば何とかなる」とした理由はこれです。あとはクローラがどのくらいの頻度でやってきてくれるかですね。
クローラの訪問頻度については、Yahooが公表していないので考察するほかありません。
フルデジット有限会社による調査では、以下のような訪問頻度があると述べています。
このサイトでもクローラーの訪問頻度を監視していますが、ページの更新頻度に準じて、かなり敏感に反応するのが分かっています。
毎日更新しているときはのYahoo!クローラーの訪問頻度は、30回/日程度ありますが、更新を止めると、2日後には1/2、3日後には1/4といった感じで、1/2の累乗倍で訪問回数が減ることが分かります。
引用元:フルデジット有限会社「検索エンジンのロボット訪問回数を知る」
ここから分かる情報を整理すると以下の通りになります。
- ページの更新頻度によってクローラが訪問頻度が変わる
- 毎日更新:1日30回
- 更新を止めてから1日経過:1日15回(1/2)
- 更新を止めてから2日経過:1日7,8回(1/4)
- あとは毎日「1/2」の累乗倍で訪問回数が減少
クローラが来てくれる頻度が 30回から急減しているのが分かりますよね。
例えば、毎日更新から更新頻度が1週間に1回程度に落ちたサイトでは、2,3ヶ月に1度しかクローラが訪問しなくなります。
さらに、1ヶ月に1回程度に落ちたサイトでは、ほとんどクローラは来ないと考えて良いです。
これはあくまで毎日更新が前提の話です。
サイト開設当初から1週間に1回程度の更新頻度で更新してきたサイトは、毎日更新のサイトと比べてクローラが来てくれない傾向があるとされています。
ケース1:そもそも画像を削除できていない
画像の削除方法を軽く紹介します。
すでにSNS上などから削除している方でも、まずはサイト上から画像が消えていることを確認しましょう。
「うっかり消し忘れていた」「消す操作を誤り、操作を完了していなかった」というケースは意外にあるものです。
そのため、サイト上をくまなく確認し、画像はしっかりと削除しておきましょう。
ケース2:画像を削除したのに表示されたままのケース
「SNS上(サイト上)で消したはずなのにYahoo画像検索に画像が表示されたまま」の原因はキャッシュです。
そこでこの方法はYahooに連絡して、キャッシュを削除してもらう方法となります。
「なぜ連絡する必要があるのか」「キャッシュとは何か」という疑問は前章の「まずは安心!画像はなぜ残るのはキャッシュが原因?」で解消しておきましょう。
以下のステップでYahooに画像の削除が反映されていないことを連絡しましょう。
- ステップ1:「Yahoo!画像検索 – 検索結果に関する情報提供フォーム」にアクセス
- ステップ2:画像検索で問題の画像を開く
- ステップ3:フォームを記入していく
(スクリーンショット出典元:「Yahoo!画像検索 – 検索結果に関する情報提供フォーム」)
- ステップ4:下部の「詳細」に削除依頼文を記入
- ステップ5:「次へ」で内容確認画面に移動し、内容を確認したら「送信」し「完了」
記入項目についてはそれほど難しく考える必要はありません。
小さなはてなマークにカーソルを合わせるとヘルプが表示されるので、そちらも参考にしながら、記入していきましょう。
ケース3:検索結果に悪質な画像が表示される
自分の名前で検索すると時折、悪質な画像が表示される場合があります。
例えば、過去にSNS上でアップロードした画像の無断掲載、顔写真を誹謗中傷目的でSNSや匿名掲示板などで拡散といった例も多いです。
そのような場合は、そのサイト管理人に報告して、画像を削除してもらわなければいけません。
画像を削除する方法は次の3つの方法です。
- 方法1:サイト内の投稿者に直接、画像の削除依頼をお願いする(SNSや匿名掲示板の場合)
- 方法2:サイトの管理者・運営に画像の削除依頼を行う(方法1が失敗したら)
- 方法3:法律のエキスパートである弁護士に画像の削除をお願いする
準備や注意点、申請方法を確認したら、画像の削除を依頼しましょう。
また、Twitterを利用していてNAVERまとめやTogetterにツイート・画像が無断掲載されている場合、 比較的簡単に削除することができます。
まずは方法を確認し、これ以上の画像の流出を防ぎましょう。
ケース4:ページごと対処する(サイト管理人向け)
検索結果の画像削除に関するYahooのヘルプを確認すると、 画像が掲載されているサイト・ページ単位での対処が推奨されています。
Yahoo推奨の対処方法です。
Yahooのヘルプには以下のような記載がありました。
インターネットからウェブページを削除せず、検索結果に表示されないようにする
ベーシック認証などを利用して、ウェブページの閲覧に認証が必要な状態にする。
robots.txtを設置して、クローラーの巡回を拒否する。詳しくは「サイト単位、ディレクトリ単位での巡回の拒否設定」をご覧ください。
ウェブページのメタタグでインデックスへの登録を拒否する。詳しくは「特定のウェブページの、インデックスへの登録を拒否」をご覧ください。
引用元:「特定のウェブページを検索結果から削除」
1つ目の「ベーシック認証」とは、 サイトへのアクセスを限定する方法です。
特定のページにはIDやパスワードが必要な状態にすることを指します。
詳しい設定方法は逸脱してしまうので割愛しますが、ベーシック認証を設定すれば「特定の人にだけ公開すること」で画像の流出を避けることが可能です。
2つ目の方法はテキストファイルを作って「User-agent: *Disallow: /」 という文字をコピペ、は 「robots.txt」という名前で保存します。
ウェブサーバーの一番上「ルートディレクトリ」に配置しましょう。
詳しくはこちらをご確認ください。
3つ目の方法は、画像の削除を反映してくれるクローラが来るのは待つのではなく、そもそもクローラを拒否するサイト・ページの作成する方法です。クローラが来なければ、ページが検索エンジンに登録されないため、検索結果に表示されることはなくなります。
設定はサイト・ページのHTMLファイルの<head>のなかに次の記述をするだけです。
- <meta name=”robots” content=”noindex”>
あらゆる検索エンジンからページが表示されなくなるため、画像の削除が完了します。
詳しくはこちらをご確認ください。
ページ単位で設定する強力な方法で検索結果の画像表示の対処には効果的なのですが、 強力すぎてサイトの運営に支障をきたすリスクやそもそも設定自体が難易度の高いものとなっています。
この設定をする際はITの知識がある方に依頼し、何か支障が発生したらすぐに元の状態に戻せる準備をしておくことをおすすめします。
検索結果の表示に関する削除ノウハウ
検索結果には画像以外にも様々な情報が表示されます。
Yahooの関連ワード(通称「虫眼鏡」)・キーワード入力補助機能といったキーワード連想変換ツールに、個人・集団を誹謗中傷するようなワードが表示されるケースも少なくありません。
例えば、「〇〇株式会社 ブラック企業」などは典型的な例です。
このようなワードは他人が検索した場合でも同一に表示されるため、誤った印象を与えてしまう可能性が高いです。
クリアな検索画面を保つためにも、削除を依頼しておきましょう。
また、もしGoogleで自分の名前などの情報が検索結果に表示されている場合は、個人情報が拡散してしまい実生活に支障をきたす前に手を打たなければなりません。
「自分の名前が表示されていて困っている」という方はぜひこの方法をお試しくださいませ。
まとめ
今回はYahooの画像検索の結果に画像が表示された場合の削除方法について紹介しました。
おさらいしていきましょう。
始めに様々な状況があることを説明して、それに対応する削除方法を紹介してきましたね。
実際に以下のようなケースに応じた削除方法がありました。
- ケース1:そもそも画像を削除できていない
- ケース2:画像を削除したのに表示されたまま
- ケース3:Yahooの検索結果に悪質な画像が表示される
- ケース4:ページごと対処する(サイト管理人向け)
以上4つです。
みなさんの状況に合わせて使い分けてくださいね。
画像の削除の成功を祈っています。
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