誹謗中傷とは一般的に悪口や根拠がないことで特定の人物を傷つける行為のことを指します。とはいえ誹謗中傷と一口に言っても、色んな言葉があります。この記事で誹謗中傷に該当する可能性のある言葉の例を種類別に一覧でご紹介します。
この記事を参考に誹謗中傷かどうか判断してみてください。
誹謗中傷に該当「侮辱・罵倒」言葉一覧
侮辱・罵倒に該当するのは以下のような言葉です。
- 容姿に関する言葉: ブス、キモい、デブ、ハゲ、など
- 能力や性格に関する言葉: バカ、アホ、無能、クズ、など
- 存在を否定するような言葉: 死ね、消えろ、など
他人のことを悪く言う言葉として思い浮かぶものは大半が誹謗中傷に該当すると思われます。
悪口というとイメージもしやすいのではないでしょうか。ただし、誹謗中傷に該当するのはこうした言葉だけではありません。
誹謗中傷に該当「事実無根の情報」言葉一覧
事実無根とは実際には実際には事実がないことです。デマや嘘と言うとわかりやすいでしょうか。以下のような言葉が事実無根による誹謗中傷に該当します。
- 犯罪歴や性的な関係: 犯罪者、売春婦など
- 金銭問題: 借金持ち、詐欺師など
- 病気や障がい: 病気持ち、障がい者など
誹謗中傷に該当「差別的な表現」言葉一覧
差別とはある特定の人や集団への接し方に差をつけることです。差別的な表現には特定の集団を蔑む(さげすむ)ような言葉が該当します。他人を悪く言うという意味では差別的な表現も誹謗中傷に該当します。
- 性差別: 女々しい、女らしくない、男のくせになど
- 人種差別: 黒んぼ、チョンなど
- 宗教差別: カルトなど
- 性的マイノリティに対する差別: ホモ、レズ、など
これに加えて、国内ではアイヌ民族や被差別部落に対する民族差別も存在します。
誹謗中傷に該当「脅迫」言葉一覧
相手を脅迫するような言葉も誹謗中傷に該当します。
- 殺す、殴るなど
事業者への誹謗中傷とみなされる言葉一覧
特定の個人や集団に対する誹謗中傷だけではなく、会社や事業に対する誹謗中傷も存在します。
- ブラック企業、詐欺業者、愛想が悪い、ぼったくりなど
ただし事実無根であることが大前提です。その内容が真実ならば誹謗中傷ではありません。
法的措置を検討した方がいい誹謗中傷一覧!判断基準は?
誹謗中傷は犯罪が成立する可能性があります。以下はあくまで目安ですが、判断基準としてもらえればと思います。
名誉毀損罪 | SNS上で特定の人物に対する「◯◯は犯罪者」「◯◯は病気持ち」など事実無根(誹謗中傷)の書き込みを公開 |
侮辱罪 | SNS上で特定の人物をバカ、無能などと罵倒(誹謗中傷)する内容の投稿 |
信用毀損罪・偽計威力業務妨害罪 | SNS上で特定の会社のサービスや店舗の従業員に対するデマ(誹謗中傷) |
詳細は以下の記事もご覧ください。
以上は刑事責任です。誹謗中傷は民事責任として権利侵害(不法行為)による損害賠償請求が可能な場合もあります。上記の名誉毀損罪や侮辱罪が成立する場合(名誉の侵害)や誹謗中傷と同時に個人情報を晒された場合(プライバシーの侵害)などです。
もし、あなたが誹謗中傷を受けた場合は、一人で悩まずに、弁護士や警察などの専門家に相談することをおすすめします。
コメント