LINEでの悪口を書き込まれて困っていますか?
主婦であればママ友や子供、学生であれば同級生からの悪口に悩まされていると思います。特にLINEグループ内で特定の人物への悪口は非常に悪質で、いじめとみなせます。
悪口を言う側の心理としてはやり場のないストレスの発散や相手への妬み嫉みなどがあると思われますが、悪口を言われた側の精神的なショックは計り知れません。LINEの悪口は悪質な行為として然るべき対処を講じていきましょう。
今回はLINEの悪口を送ったらどうなるか、どう対処すればいいのかご紹介します。
LINEで悪口を送ったらどうなるか。LINEは監視してる?
悪口は規約違反とみなされる可能性が高く、LINEの運営に発覚次第なんらかの制裁を受ける可能性があります。
LINEで規約違反となる悪口の種類
悪口は直接的に利用規約で禁止されているわけではありませんが、他人を攻撃するような内容を含まれていることが多く、規約違反に抵触する可能性が高い投稿内容となります。
差別
人種差別、性差別など差別的な発言を含む悪口はすべて規約違反です。
誹謗中傷
誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)は悪口によって特定の誰かを傷つけるような行為です。共通の友人などにデマや嘘を流されると言った場合が該当します。
悪口は規約違反なので発覚次第、制裁を受ける場合も
上記のように悪口はLINEの規約違反なので、LINEの運営に発覚次第、態様に応じて投稿の削除、利用停止、アカウント削除など制作を受ける可能性があります。
また悪口の度が過ぎているなど内容によっては法的措置も検討されますので、刑事告訴や損害賠償など法的責任を追及される可能性もあります。
通常のトークは監視されていない
LINE運営はLINE上に投稿されたコンテンツが規約に違反していないか監視を行っているようですが、通常のトークに関しては監視は行われていません。
オープンチャットやタイムラインなどはLINEの運営による監視が行われており、規約違反があれば自動で投稿が非表示となります。
LINEに悪口がバレる?結局は悪口を送られた本人次第
通常のトークであれば監視されていないため、通報されなければLINE運営が気づくことはありません。結局は本人が悪口を本人を通報するか否かで変わります。
もし誤送信・誤爆なら送信取消
もし誤送信であれば24時間以内に「送信取消」が可能です(メッセージ長押し)。
ただ送信取消をしたとしても、相手は通知から既読をつけずに内容を読むことができます。
既読が付いているかどうかに関わらず、謝罪するのがマナーだと思います。
カッとなって悪口を書き込んでしまったら
ブロックしてもメッセージには残るので、前言撤回すると添えるしかありません。
24時間以内なら送信取消も可能ですが、数日後に冷静になって思い直すこともあるでしょう。
いきなり通報されるわけではないと思うので、なるべく早く悪口についての謝罪が求められます。
LINE公式アカウントへの悪口はバレるのでやめましょう
LINE公式アカウントがどんなメッセージを送っても定型文しか返して来ないと思い、悪口の掃き溜めとして使う方もいます。
友だち登録者から送られたメッセージはアカウント運営者側でも確認できますし、通報もできるので、悪口を送るのはやめましょう。
LINEステメ(一言)の悪口も規約違反
ステメは直接的に相手に伝わることはありませんが、自分の友だちに対して表示されている状態になるのでステメを使って内容に共感してもらえたり、ステメで相手にそれとなく知らせたりできます。
悪口をステメに書き込む場合もとにかくみんなに共感してほしい、直接は言いにくい相手に悪口を言いたいなどと考えているのかもしれません。
ステメもLINEに投稿されたコンテンツの一種なので当然利用規約が適用されます。通報されれば規約違反の制裁を受けることになります。
LINEの悪口は罪?名誉毀損に該当して訴えることができる場合も
LINEの悪口で犯罪が成立する可能性があります。例えば名誉毀損罪や侮辱罪です。ただし、すべての書き込みで成立するわけではありません。
不特定多数が閲覧できる状態なら名誉毀損罪または侮辱罪が成立するかも
名誉毀損罪は、不特定多数が閲覧できる場所にデマや嘘といった具体的な情報を示し、相手のイメージや評判など社会的評価を損ねた場合に成立します。
例えば「〇〇は詐欺師だ」「〇〇はパパ活をしてる」などです。たとえ内容が真実であっても成立します。
侮辱罪は、具体的な情報を示さずとも社会的な評価を損ねた場合に成立し、バカやアホといった罵倒語でも侮辱罪が成立するとみなされることがあります。
いずれも不特定多数が閲覧できる状態(公然)であることが重要です。たとえばグループラインやステメ、オープンチャット、LINEVOOMなどが挙げられます。
「公然」がポイント。1対1の個人トークでは成立しない
1体1の個人トークなど、クローズドで閲覧できる人が当事者に限られるような場合は名誉毀損罪や侮辱罪は成立しません。
LINEの悪口の対処法
LINEの悪口の対処法として、次の3つがあります。
LINEへの通報
法的責任が生じているかはさておき、まずはLINEへの通報です。先述の通り、LINEは書き込み内容を監視しているわけではないので、悪口のような規約違反があればこちらから通報して周知する必要があります。
悪口メッセージやスクショの通報の仕方
-
【STEP1】通報したいメッセージを「長押し」
-
【STEP2】メニューが表示されるので「通報」を選択
-
【STEP3】通報内容を選択できるので「スパム/宣伝目的」「性的いやがらせ/出会い目的」「迷惑行為」「その他」の4種類から最も適切なものを選ぶ。悪口の場合は迷惑行為やその他を選択
「トーク相手(ユーザー)」の通報の仕方|ステメで悪口を書き込まれたら
-
【STEP1】右上の「三」からトークメニューを開く
-
【STEP2】メニューが表示されたら下にスクロールし「設定」をタップ
-
【STEP3】「通報」をタップ
-
【STEP4】通報内容を選択できるので「スパム/宣伝目的」「性的いやがらせ/出会い目的」「迷惑行為」「その他」の4種類から最も適切なものを選ぶ。悪口の場合は迷惑行為やその他を選択
刑事告訴や損害賠償をするなら弁護士に相談
刑事告訴とは、警察官など捜査機関に対して、犯罪が起こったことを申告して、犯人の処罰を要求することです。警察署で告訴状を提出します。
-
【STEP1】誹謗中傷投稿者を特定する
-
【STEP2】告訴状を作成する
-
【STEP3】捜査が行われる
-
【STEP4】検察に送致される
-
【STEP5】検察による起訴・不起訴の判断
LINEでの悪口は他人の人権を侵害する不法行為に該当する可能性があり、損害賠償を請求できます。法的な知識も必要となるので専門家へのご相談をお勧めします。
コメント