この記事では、インターエデュ・ドットコムの口コミ削除依頼方法について解説しています。
このようなお悩みをお持ちかと思います。
学校関係者の方であれば風評被害が心配で「すぐに削除したい」と焦る方も多いでしょう。
しかし、「どうやって削除すれば良いのか」という点でも悩むと思います。
そこで今回解説するのが、「インターエデュ・ドットコムの適切な削除依頼方法」です。
なるべく口コミ削除依頼が成功しやすい方法を解説し、具体的な流れも含めて紹介していくので、「初めて削除依頼する」という方でも安心して実践できますよ。
この記事を参考にして、悪質な口コミを対処していきましょう。
それでは解説していきます。
インターエデュ・ドットコムの口コミ削除の準備
インターエデュ・ドットコムの口コミを削除依頼する前に口コミ削除の基礎知識を押さえておき、準備を進めていきましょう。
インターエデュ・ドットコムの概要
インターエデュ・ドットコムとは、株式会社インターエデュ・ドットコムが運営する教育・受験をテーマとした口コミ交流サイトです。
2ちゃんねるのように掲示板で特定のテーマに関する「スレッド」を立てて、口コミで討論するという仕組みとなっています。
主な掲示板(カテゴリ)は「幼稚園」「小学校」「中学校」「高等学校」「大学」「塾・予備校」「受験総合」です。
基本的には「口コミを投稿できる匿名掲示板」ですが、運営側も「教育メディア」として教育に関係する有益な情報やイベント情報を提供しています。
学生や教育に熱心な保護者に人気があり、推定訪問回数は月間200~400万回とされています。
多くの方が利用するので情報が広まりやすく「拡散性」には注意が必要です。
悪質な口コミの特徴と悪影響
インターエデュ・ドットコムは多くの方が利用するので、中には悪質な口コミが存在します。
悪質な口コミの特徴として、以下のようなものがあります。
みなさんが問題とする口コミも上記のような口コミでしょう。
このような口コミが投稿されれば、利用者の方の間で「あの先生・学校はダメだ」という教職関係者や学校に対する悪質な「風評」が拡散されてしまいます。
その風評を聞きつけた利用者などが「教育方針はどうなっているんだ」というクレームを入れる可能性があります。
また、インターエデュ・ドットコムは受験希望者やその保護者の方が利用するので、そういった風評は受験希望者の減少(風評被害)につながる可能性も否定できません。
結果として学校関係者・教職関係者の方への精神的な負担が懸念されますので、早急な対処が必要です。
インターエデュ・ドットコムの削除に対する姿勢
「問題があるのに削除せずに放置なのか」と思う方もいるでしょう。
インターエデュ・ドットコムは口コミ内容に問題があれば、きちんと削除してくれます。
以下は利用規約より抜粋です。
インターエデュは、事前にコンテンツを検閲することはいたしません。
しかしインターエデュが必要と判断した場合には、投稿のすべてまたは一部を削除し、または掲載場所を変更することができるものとします。
このインターエデュの削除権には、本規約に違反する投稿、インターエデュが問題があると判断した投稿を削除する権利も含まれております。
引用インターエデュ・ドットコム掲示板 利用規約「掲示板利用規約」(※赤字・太字部分加工)
このように、インターエデュ・ドットコムには投稿を削除する権利があることが明確です。
問題があれば投稿は削除されるので、削除されていない口コミは
- 運営側が投稿の存在を知らない
- そもそも内容に問題はない
と考えられます。
ゆえに、みなさんがすべきことは「投稿の存在を運営に知らせること(投稿の通報)」です。
インターエデュ・ドットコムの削除基準
「削除基準」とは、削除できる口コミの条件・基準のことです。
問題のある投稿の存在を知らせる前に、削除できるかどうか確認しておきましょう。
インターエデュ・ドットコムの削除基準は掲示板の削除基準として以下のような項目が存在します。
- 違法行為
- 暴力、誹謗中傷、自傷行為
- 出会い
- なりすまし
- 卑猥・猥雑な内容
- 商用目的の書き込み
- 他サイトへの誘導
- その他マナーに反する書き込み
- 扇動目的の書き込み
- 個人、団体の情報(個人名・団体名・所属・住所・電話番号・メールアドレス)に関する書き込み
- 個人、団体に対する批判的な書き込み
このような口コミ内容に以上のようなものがあれば、「削除できる」というわけですね。
その通りです。
それぞれの項目については、「掲示板の削除基準」にてさらに詳細に規定してありますので、必ず問題とする口コミと照らし合わせながら確認しておきましょう。
ここからは問題とする口コミに関係のありそうなものをピックアップして詳しく解説していきます。
削除対象1:暴力、誹謗中傷、自傷行為に関するもの
「〇〇は低脳」「〇〇は性犯罪者」として学校関係者・教職関係者への誹謗中傷ということであれば、削除対象となります。
まずは以下の削除基準をご確認ください。
- 暴力、誹謗中傷、自傷行為に関する書き込みについて
- 著しく残虐・暴力的なものは、削除対象になります。
- 対象が特定されているか否かを問わず、罵倒するような表現や明確な中傷は、削除対象になります。
- 誹謗中傷をあおる記述は、削除対象になります。
- 宗教、政治、人種、出自などに対する差別的な発言は、削除対象になります。
- 具体的な情報(場所・時間・方法など)が掲載されている、されていないに関わらず自殺予告は、削除対象になります。
- 他人に対して自殺を呼びかけている記述は、削除対象になります。
- 自殺方法・手段についての記述は、削除対象になります。
引用インターエデュ・ドットコム掲示板 掲示板削除申請「掲示板の削除基準」 (※赤字・太字部分加工)
誹謗中傷口コミは特に赤字部分(2番目と3番目)を満たしていると思います。
2番目は「対象が特定されている必要はない」とされていますので、特定の学校に関するスレッドで「バカ」「アホ」といった罵倒口コミが削除基準を満たします。
また、このような誹謗中傷は「名誉毀損」とみなせる可能性が高いです。
名誉毀損とは、他人の信用・名声などとった「名誉」という人権を損なう行為を指し、違法行為となります。
名誉毀損とみなせれば、「権利侵害(人権侵害)」として、法的措置を講じることも可能です。
どのような法的措置を下せるんですか?
ネット上で「権利侵害」を被ると「プロバイダ責任制限法」が適用され、ネット情報の情報の法的な削除要請や投稿者を特定できる権利が与えられます。
具体的な手続きの流れはこの記事の「口コミの削除依頼方法」や「投稿者を特定する方法」で解説していきますよ。
名誉毀損かどうかはどうやって判断すれば良いんですか?
インターエデュ・ドットコムの問題の口コミが名誉毀損とみなせるかどうかは下記の記事を参考にしながら、照合していきましょう。
削除対象2:個人情報に関するもの
住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報が含まれる口コミが削除できるかどうかは、個人情報が流出している対象者の方の職業にもよります。
インターエデュ・ドットコムでは以下のように規定されています。
- 法人・団体・公的機関関係:本来未公表のもの、情報価値のないもの、公益性(社会の役に立つ)のないものは削除対象
- 政治家・芸能人などの著名人:本来未公表なものは原則削除対象
- それ以外(教師など):原則削除対象
職業にもよりますが、個人情報は「公開する意味がないのに公開されている」「本来公開されてない情報が公開されている」という場合は基本的に削除されます。
また、住所・電話番号などに限らず、本来未公表なプライベートな情報で、公開されるのが不快な情報であれば、「プライバシー権」を侵害している可能性が高いです。
そのような場合は、名誉毀損の場合と同様に権利侵害として法的措置を検討することもできます。
削除対象3:個人、団体に対する批判的な書き込み
- 〇〇小学校は授業の質が低いから通わせない方が良い
- 〇〇高校は無能な教師が多い
といった批判的な口コミは原則的に削除対象になりません。
その詳細については、以下の通りです。
- 個人、団体に対する批判的な書き込みについて
掲示板の趣旨に関係があり、公益性がある情報を含む場合、明確な根拠がない場合であっても原則として削除対象になりません。
ただし、管理者により、明らかな悪意を持ち、不当に名誉を貶める意図を持った書き込みだと判断される場合は、この限りではありません。
引用インターエデュ・ドットコム掲示板 掲示板削除申請「掲示板の削除基準」※下線部加工
批判的な書き込みは内容のいかんに問わず、「レビュー」という側面があり、他の利用者の方の参考となる客観的な情報です。
そのため、運営側としても削除がしにくいと考えられます。
ゆえに「原則的に削除対象とならない」とされているのでしょう。
しかし、抜粋から分かるように「評価を貶める目的」などとして悪意のある動機を持って口コミを投稿した場合は異なります。
そのような動機が文脈から判断できる場合は「削除対象」となる可能性はあります。
いずれにせよ、口コミ内容の慎重な吟味が必要です。
また、嘘の内容を含む批判口コミによって著しい風評被害(入学者減少など経済的な損失)を受けた場合は「信用毀損・業務妨害」として違法とみなせる可能性があります。
そのような違法な投稿は名誉毀損の場合と同様に「プロバイダ責任制限法」の対象となり、法的な措置を講じることが可能です。
信用毀損・業務妨害の成立条件は下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
口コミの削除依頼方法
口コミ削除に関する基本的な知識を確認したところで、実際に削除依頼を出していきましょう。
「自力で削除を依頼する方法」「弁護士に削除を依頼する方法」の2種類をご紹介していきます。
レビューサイトの口コミ削除の基本は以下の記事でも解説していますので、不安な方はぜひ参考にしていただければと思います。
自力で削除を依頼する方法
自力でインターエデュ・ドットコムの口コミ削除を依頼する方法となります。
コストが低いので、まずはこの方法で削除を依頼しても良いですね。
方法その1:「掲示板削除申請フォーム」から削除依頼
掲示板削除申請フォーム(フォーム自体はページの一番下)から以下の流れで削除を依頼していきましょう。
- ステップ1削除基準を満たしているか確認「掲示板の削除基準」をもう一度確認し、削除できる口コミかどうか最終チェック
- ステップ2フォームに必要情報記入一番下までスクロールし、「掲示板名(小学校、高校と言ったカテゴリ名でスレッド名ではない)」「問題の口コミがあるページのURL」「問題の口コミの書き込み番号」「問題の口コミの投稿者名(ハンドルネーム)」「申請者名」「メールアドレス」をもれなく正確に記入
- 削除理由を記入削除理由を削除依頼文のテンプレに沿って適切に記入
- ステップ4送信記入内容を確認し、「送信」を押下し、インターエデュ・ドットコム運営に送信する
削除依頼文は下記のテンプレに沿って記入していきましょう。
お世話になります。
〇〇(法人・団体など)の〇〇と申します。
この度は問題の投稿の削除を依頼したく、ご連絡申し上げました。
この「〇〇(問題の投稿の全文)」という内容は、インターエデュ・ドットコムの削除基準「掲示板の削除基準」の「〇〇(問題の表現・内容)」 という部分は〇〇(該当する削除基準をコピペ)に該当し、削除基準を満たしています。
また、「〇〇(個人を特定した誹謗中傷の表現・内容)」 という部分は、〇〇の名誉を傷つける誹謗中傷であり、このままこの記事の公開を続けるのであれば「名誉毀損」に該当する可能性が高いです(権利侵害・刑法違反の可能性について説明できると良い)。
実際に精神的な苦痛を被るなど、被害が出ています(説得力を持たせるために実際に被った被害の内容を記載)。
こちらについては弁護士と協力し、場合によっては訴訟、慰謝料請求など適切な法的措置を求める予定です。
早急に該当投稿の削除をよろしくお願い申し上げます。
赤字部分は状況に合わせて表現・内容を変更してください。
学校ではなく、教師個人が誹謗中傷の対象となっている場合は、対象となっている方自身に削除を依頼させた方が削除の成功率が高くなります。
規約違反や法律違反の見極めについてはこの記事の目次から「インターエデュ・ドットコムの削除基準」をご確認ください。
方法その2:「送信防止措置依頼書」の送付
口コミの内容があまりにもひどく、権利侵害が発生している場合は、プロバイダ責任制限法に基づき、送信防止措置依頼書を作成・送付しましょう。
この依頼書は的な手続きにより、インターエデュ・ドットコムに口コミのあるページの削除を要請する手続きです。
まずは送信防止措置依頼書をダウンロードしましょう。
プリントアウトして記入するか、専用ソフトを利用してPDFに直接記入していきます。
送信防止措置依頼書の原本に続き、運転免許証やパスポートなどの公的証明書(本人確認書類)を準備します。
上記の書類を準備したら、郵送で株式会社インターエデュ・ドットコム宛に送付しましょう。
自力での削除依頼時の注意点
自力で削除を依頼する際に注意する点として「必ず成功するわけではない」という点があります。
コンテンツの掲載は憲法の「表現の自由」によって守られていますので、投稿内容の削除には妥当な理由が必要です。
どんな投稿でも簡単に削除できるわけではありませんので、その点だけは注意しましょう。
また、インターエデュ・ドットコムは削除申請フォームの注意点にて「全ての申請に対し対応をすることを保証することではありません」としており、そもそも削除依頼が授受されない恐れもあります。
1ヶ月以上音沙汰がない場合は、授受されなかったと判断しましょう。
削除が失敗することもあるんですね。
他にも注意事項があるので、「掲示板削除申請」ページの「削除申請を行う前の注意点」はよく確認しておきましょう。
弁護士に削除を依頼する方法
「自力での削除には不安がある」「自力での削除に失敗した」という場合は弁護士に削除を依頼しましょう。
弁護士は削除依頼を代行する権利が口コミ被害者の代理人として法的に唯一与えられています。
ゆえに、削除の依頼を弁護士に任せることも可能です。
つまり、この方法は投稿の削除を弁護士に依頼する方法となります。
まずは削除を依頼する弁護士を探しましょう。
弁護士への依頼から削除完了までの流れは以下の通りです。
- ステップ1弁護士を探す
- ステップ2インターエデュ・ドットコムの問題を解決してくれる弁護士を選ぶ
- ステップ3弁護士と法律相談する
- ステップ4弁護士に問題の口コミの削除を依頼する
- ステップ5弁護士が裁判所を通じてインターエデュ・ドットコムに「仮処分」の申立を行う(仮処分とは、人権などを保護する権利保護の一種で仮処分が通ると投稿の削除が法的に可能になる)
- ステップ6弁護士が口コミを削除する
弁護士ならば誰に頼んでも成功するというわけではありません。
適切な弁護士の探し方や依頼方法、弁護士費用、期間については下記の記事が参考にしていただければ幸いです。
投稿者を特定する方法
投稿者が権利侵害を起こしている場合、プロバイダ責任制限法に基づき、問題の投稿者を特定できます。
また、投稿者を特定できれば慰謝料が請求可能です。
「投稿者にいくら請求できるか」は下記の記事を参考にしてみてください。
まずは、以下の流れで投稿者を特定していきましょう。
- ステップ1問題の投稿が「権利侵害」に該当するか(違法性があるか)確認
- ステップ2違法性があれば弁護士がインターエデュ・ドットコム運営に訴訟を起こし、投稿者のIPアドレスなどの情報を開示させる
- ステップ3IPアドレスなどの情報から投稿者のプロバイダを特定する
- ステップ4プロバイダに訴訟を起こして、投稿者の記録を保存させる
- ステップ5プロバイダに投稿者の名前、住所、メールアドレスを開示させる
上記の手続きは法的な手続きが大半です。
ゆえに、投稿者を特定したい場合は、弁護士に削除を依頼する際にあわせて特定と慰謝料請求についても相談しておきましょう。
下記の記事では特定に関する具体的な手続きを紹介していますよ。
投稿を削除しただけでは気が済まないという方におすすめです。
まとめ
今回はインターエデュ・ドットコムの悪質な口コミを削除依頼する方法について解説してきました。
システム上削除はできるけど、どんな投稿でも必ず削除できるわけではない
ので、今回解説した内容を確認していただき、削除できる投稿かどうか見極めておきましょう。
また、学校も「サービス」の一つですので、生徒・保護者に満足してもらえる「より良い環境作りへの努力」は重要です。
冷静に考えて口コミ内容に客観性があり、理不尽さがない実直な意見である場合は、指導マニュアルの改定や環境改善を検討してみましょう。
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