Googleに悪質な口コミが投稿された際にその口コミ投稿者を特定する方法を紹介します。
この記事を読んで口コミ投稿者を特定できれば、告訴して裁判にかけるだけでなく、慰謝料を請求することもできますよ。
Googleの口コミ投稿者を特定するためには、法的で技術的な知識や経験が必要です。
自力での解決は困難ですので、これから紹介する内容はネットに強い弁護士に依頼しましょう。
それでは、Googleの口コミ投稿者を特定する方法について解説していきます。
Googleの口コミ投稿者を特定する方法
以下はGoogleの口コミ投稿者を特定する方法です。
- ステップ1:Googleに投稿された口コミを本当に削除できるのか確認する
- ステップ2:Googleに連絡して、投稿者のIPアドレスなどの情報を開示させる
- ステップ3:IPアドレスなどの情報から投稿者のプロバイダを特定する
- ステップ4:プロバイダに連絡して、投稿者に関する記録を保存させる
- ステップ5:プロバイダが投稿者の名前、住所、メールアドレスを公開する
これらのステップのゴールとして、投稿者の名前・住所・メールアドレスを公開させることで、特定が完了します
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ステップ1:Googleに投稿された口コミが本当に違反であるのか確認する
まずはGoogleに投稿された口コミが本当に違反であるのか確認しましょう。
Googleの利用規約に違反しているや法律に違反しているなどという理由がない限り、口コミは削除もできず犯人の特定もできません。
弁護士に相談して削除できる口コミか判断してもらっても良いです。
とにかく、投稿された口コミが本当に削除できるのか確認しましょう。
ステップ2:Googleに連絡して、投稿者のIPアドレスなどの情報を開示させる
「プロバイダ責任制限法」では、インターネット上で誹謗中傷を受けた場合、ウェブサイトなどに対して、投稿者に関する情報の開示を請求することを認められています。
投稿者に関する情報を特定することを「発信者情報特定」とも呼び、この法律をもとにGoogleの口コミ投稿者を特定することが可能です。
Googleに対して、口コミ投稿者に関する情報を開示させる「発信者情報開示請求書」という書類を作成します。
作成したら、Googleに提出して発信者の情報を開示するように請求しましょう。
このステップが終了すると、IPアドレスとタイムスタンプが開示されます。
口コミ投稿者のものを指します。タイムスタンプは投稿日時のことですね。
どちらもGoogleが管理する口コミ投稿者の情報です。
Googleが投稿者の情報開示を拒む場合、「 発信者情報開示仮処分命令申立」という法的な手続きに移ります。
発信者情報開示仮処分命令申立は、サイトに対して裁判所が情報(IPアドレスとタイムスタンプ)の強制開示を命令させるように頼むことです。
この命令によって、 2週間から1ヶ月の間にGoogleからIPアドレスとタイムスタンプを開示させることができます。
開示のためには「悪質で迷惑な口コミ」といえる明確な証拠が必要、弁護士に協力を仰いでさらに証拠を集めておきましょう。
ステップ3:IPアドレスなどの情報から投稿者のプロバイダを特定する
IPアドレスとタイムスタンプの情報を用いて、口コミ投稿者が利用しているプロバイダを特定します。
プロバイダとは、インターネット接続を仲介する業者のことです。
プロバイダを特定する理由は、プロバイダが契約している 口コミ投稿者の住所、名前などの個人情報を持っているためです。
ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】で、IPアドレスとタイムスタンプの情報を記入することで、プロバイダを特定することが可能です。
ステップ4:プロバイダに連絡して、投稿者に関する記録を保存させる
プロバイダの情報は放っておくと消えてしまいます。その中でも犯人が書き込みを行った証拠が消えてしまうと犯人の情報を開示させることができません。
プロバイダに残っている口コミ投稿者のIPアドレスやタイムスタンプなどの情報は 3ヶ月ほどで消えてしまいます。
これらの情報は貴重な証拠が消えてしまうことに等しいです。
プロバイダの証拠が消えてしまえば「 口コミ投稿者がインターネットに接続して、Googleに口コミを投稿した」という事実を証明できません。
その情報が消えてしまう前に、「発信者情報消去禁止仮処分申立」の手続きを行います。
「発信者情報消去禁止仮処分申立」とは、裁判所に依頼して プロバイダに口コミ投稿者の情報を強制的に保存させることです。
申請から2週間程度で口コミ投稿者に関する記録の削除が禁止が明示されます。
ステップ5:プロバイダが投稿者の名前、住所、メールアドレスを開示する
証拠を押さえたところで、プロバイダに口コミ投稿者に関する個人情報を開示させます。
プロバイダに対して「発信者情報開示請求訴訟」と呼ばれる訴訟を起こし、口コミ投稿者の契約情報を開示させる手続きを行いましょう。
この手続きには半年程度の期間が必要です。
裁判所による厳密な審議が行われた末、口コミ投稿者の名前、住所、メールアドレスなどの情報が開示されます。
以上のステップで口コミ投稿者に関する情報を特定できました。
まとめ
Googleの口コミ投稿者特定には、 8か月から1年がかかります。
開示した情報をもとに、弁護士と協力して慰謝料を請求しましょう。
慰謝料の支払いに応じれば、特定に必要な 500,000円~1,000,000円の予算を請求することも可能です。
また、口コミ投稿者の特定の流れの中で、ステップ2で「仮処分」と呼ばれる簡易な裁判を1回、ステップ4で「仮処分」をもう1回、ステップ5で「訴訟」を1回、合計3回の裁判を起こしています。
法的な知識や経験が必要なので、弁護士への依頼は必須です。
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