この記事では「 ヤフー知恵袋の削除依頼」全般について解説していきます。
「ヤフー知恵袋の削除依頼を出したいけど、やり方が分からない」という方に向けて、 簡単に試せる削除依頼テクをご紹介していきます。
- 「削除依頼が初めてだから一から知りたい」
- 「削除依頼文が難しい」
- 「削除依頼したらバレないのか」
というポイントを含めて解説しているので、一歩進める内容となっていますよ。
また、 自分が投稿した質問の削除や弁護士への相談・依頼方法も解説するので、「ヤフー知恵袋」で困っている方には、ぜひ参考にしていただきたい記事です。
それでは解説していきます。
ヤフー知恵袋の削除基準と運営の削除対応状況
削除依頼を始める前に押さえておきたい「運営の削除対応」について見ていきましょう。
「 運営が本当に削除に対応してくれるのか」という点を押えておくと、落ち着いて削除依頼を出すことができますよ。
利用規約違反の質問・回答が削除の対象
どんな質問・回答でも、削除依頼をすれば削除できるわけではありません。
あらゆるサイトでは必ず削除の基準を設けています。
ヤフー知恵袋では、以下のように質問・回答を削除する基準を「利用規約の違反」としています。
公序良俗に反する、著作権を侵害する、個人情報漏えいといった内容を含む質問・回答や不快な投稿は、利用規約違反と見なし、質問・回答を削除する場合があります。また、悪質な場合は、Yahoo! JAPAN IDの削除や、罰則の対象となります。
整理すると、 ヤフーの利用規約に違反するような質問・回答は、削除する場合があるとしています。
このように、削除の基準は「ヤフーの利用規約」にあるというわけですね。
ヤフー知恵袋の利用規約をわかりやすく解説
ヤフー知恵袋の質問・回答を削除するうえで「利用規約」が大切なのはわかりました。
それでは、どのような利用規約があるのか見ていきましょう。
例えば、以下のような規約が存在します。
7.サービス利用にあたっての順守事項
当社のサービスのご利用に際しては以下に定める行為(それらを誘発する行為や準備行為も含みます)を禁止いたします。
(1)日本国またはご利用の際にお客様が所在する国・地域の法令に違反する行為
(2)社会規範・公序良俗に反するものや、他人の権利を侵害し、または他人の迷惑となるようなものを、投稿、掲載、開示、提供または送信(以下これらを総称して「投稿など」といいます)したりする行為
(中略)
(6)ほかのお客様の個人情報や履歴情報および特性情報(第2章プライバシーポリシーにて定義されます)などをお客様に無断で収集したり蓄積したりする行為
(7)サービスを、提供の趣旨に照らして本来のサービス提供の目的とは異なる目的で利用する行為
ヤフー株式会社の利用規約の一部を引用しました。
内容から分かる通り、この第7条では以下のような項目を禁止事項としています。
- 日本の法律に違反する行為
- 社会規範・公序良俗に反する行為(マナー違反、常識を逸した発言など)
- 権利侵害(名誉毀損、プライバシー侵害脅など)
- 他人に迷惑をかける行為
以上のような約束事を違反することで、削除の対象となるわけです。
つまり、みなさんがこれからすべきことは 問題の質問・回答が上記の利用規約に違反しているかどうかの確認となります。
問題のコンテンツに規約違反を見つけたら、通報してヤフーに知らせましょう。
ヤフー知恵袋の利用ルールにも「禁止事項」がある
ヤフー知恵袋にはガイドライン「利用のルール」があります。
ここでも「禁止事項」として以下の7つの項目を定めています。
- 禁止事項1:誹謗(ひぼう)中傷など他人を攻撃したり、傷つける内容の投稿
- 禁止事項2:社会規範および公序良俗に反する内容の投稿
- 禁止事項3:商業目的や広告目的で利用すること
- 禁止事項4:個人を特定できる情報の投稿
- 禁止事項5:無断で著作物を公開するなど、第三者の知的財産権を侵害すること
- 禁止事項6:サービス運営を妨害する行為
- そのほか、Yahoo! JAPANが不適切だと判断するもの
見出し部引用:Yahoo!知恵袋「利用のルール」
この禁止事項に該当する質問・回答の対処については以下のように定められています。
みなさんの投稿がYahoo! JAPANの利用規約に反しているとYahoo! JAPANが判断したときは、投稿の削除やライフの没収のほか、Yahoo!知恵袋の利用停止およびYahoo! JAPAN IDの利用停止といった措置を予告なく行う場合があります。
引用元:利用ルール「ガイドライン違反と判断した場合の対処について」
このように、ヤフー知恵袋は違反投稿に対して「投稿の削除やライフの没収」として制裁を加えるとしています。
ヤフー知恵袋も一応投稿内容の監視をしている
違反投稿を見つけ次第、いちいち通報する必要があるというわけではありません。
以下の規約から、ヤフー自体も投稿内容の監視を行っていることが分かります。
コミュニティーサービスの中にはお客様が投稿などをしたコンテンツの公開対象を限定する機能を提供しているものもありますが、当社は本利用規約の順守状況などを確認する目的で必要に応じてそのコンテンツの内容を確認させていただくことがあります。
引用元:利用規約第3章 コミュニティーサービスに関する規則(ガイドライン)「3.コンテンツの公開制限機能」
要は、「利用規約を守っているかどうか確認するためにコンテンツの内容を確認しているよ」という内容です。
つまり、ヤフーが気づいていない規約違反を通報するということになります。
他人が投稿した質問・回答を削除する方法
前章の「ヤフー知恵袋の削除基準と運営の削除対応状況」をふまえたうえで、削除依頼をしていきましょう。
まずは悪質な質問・回答を見つけた場合の対処方法です。
ステップ1:右下の「違反報告」をクリック・タップ
「違反報告」ボタンが右下にあるので、クリック・タップしましょう。
▼質問の場合
▼回答の場合
スクリーンショット出典元:ヤフー知恵袋
問題の質問・回答の違反報告の手続きに入ります。
ステップ2:ヤフーIDとパスワードで知恵袋にログイン
ログイン画面が出るので、ヤフー知恵袋にログインしましょう。
ヤフーのアカウントを持っていない方はYahoo! JAPAN ID登録ページからアカウントを作成しましょう。
パスワードを忘れた方はログインできない場合のお手続き からパスワードの再設定手続きを行います。
ステップ3:報告内容の記入
ヤフーIDとパスワードでログインすると違反報告用のフォームが表示されるので、報告内容を記入していきましょう。
スクリーンショット出典元:ヤフー知恵袋
「違反項目(必須)」 で 「不適切な投稿」「個人情報の掲載」などの項目を選ぶと、「違反報告の詳細」として記入用のフォームが表示されます。
ここに削除依頼文を記入していきましょう。
[surfing_voice icon=”https://sakujo.or.jp/wp-content/uploads/2019/01/AdobeStock_99318355.jpeg” name=”” type=”r” font_color=”000″]「質問・回答での誹謗中傷」ということであれば基本的には「不適切な投稿」や「個人情報の掲載」を選択します。しかし、他に適切な項目がある場合は、状況に応じてそちらの項目を選んでくださいね。
ステップ4:「違反報告の詳細」に削除依頼文を記入【例文あり】
違反報告の詳細にヤフーの利用規約や知恵袋のガイドラインを参考にしながら、適切な削除依頼文を記入していきます。
ヤフー株式会社の利用規約では、以下のような項目が禁止事項でしたね。
- 日本の法律に違反する行為
- 社会規範・公序良俗に反する行為(マナー違反、常識を逸した発言など)
- 権利侵害(名誉毀損、プライバシー侵害など)
- 他人に迷惑をかける行為
上記の禁止事項に該当する投稿は、 利用規約第1編基本ガイドライン「第1章 総則」第7条1項および2項違反 とみなせます。
また、知恵袋のガイドライン利用のルールでは、以下の項目が禁止事項でした。
- 「誹謗中傷」(禁止事項1)
- 「社会規範、公序良俗に反する内容」(禁止事項2)
- 「個人情報の投稿」(禁止事項4)
- 「著作権侵害」(禁止事項5)
ヤフー知恵袋の質問・回答が上記の項目に該当していれば、 ガイドライン違反となります。
それでは以上の情報を材料に質問・回答の違反箇所を報告していきましょう。
お世話になります。
(〇〇の・企業・法人の場合)〇〇と申します。
この度は、この質問(または回答) に規約違反があるのでご報告させていただきました。
この質問(または回答) の「〇〇は〇〇だ(問題の表現をコピペ)」 という部分は私に対する誹謗中傷的な内容を含んでいます。
特に「〇〇(問題の表現をコピペ)」 という表現はネットモラルに違反する行為 であり、社会規範・公序良俗に反する行為としてヤフー知恵袋「利用のルール」の禁止事項1(誹謗中傷)や禁止事項2(社会規範、公序良俗に反する内容) に違反しています。
さらに同箇所は「社会規範・公序良俗に反する行為」「他人に迷惑をかける行為」として利用規約第1編基本ガイドライン「第1章総則」第7条第2項違反 とみなせます。
このように明らかに規約違反が発生しており、当方にも精神的な苦痛が与えられるなど被害が発生しています。
現在「名誉毀損・侮辱」として弁護士への相談・依頼を検討中です。
何卒、削除・非公開のご検討の程よろしくお願い申し上げます。
最も重要視して欲しいのは「どの表現がなぜ違反とみなせるのか」という根拠の部分です。
「ネットモラルに違反するから」「〇〇という被害を受けているから」などと各自の状況に合った根拠を示しましょう。
問題の内容と規約・ガイドラインの内容がつながる説明をして説得力のある削除依頼文に仕上げていきます。
記入して内容を一度確認したら、「注意事項に同意のうえ違反報告をする」をクリック・タップしましょう。
削除依頼(違反報告)時のポイント
削除依頼(違反報告)時のポイントが4つあります。
このポイントに注意しながら、削除依頼(違反報告)しましょう。
ポイント1:削除されるまで時間がかかる
どの程度の時間がかかるかは分かりません。
「すぐに削除されることはない」と覚えておきましょう。
サイトへの削除依頼といった申立は、 数週間~1ヶ月程度で対応されるケースが多いです。
ポイント2:違反報告は通知されないか(バレないか)
結論から言えば、ケースバイケースです。相手に通知される可能性も否定できません。
知恵袋の違反報告フォームの説明欄に「ご報告いただいた内容がYahoo! JAPAN以外の第三者に伝わることはありません。」とあり、少なくとも第三者や部外者に伝わることはないとしています。
しかし、質問・回答を投稿した相手に伝わるかどうかは不明です。
ヤフーが提供するヤフー知恵袋のような「コミュニティーサービス」で問題が発生した場合は、ヤフー株式会社が適宜「話合いの手続」を求めることができるものとしています。
「話合いの手続き」とは、苦情(違反報告)の親告をした方(みなさん)と対象のコンテンツを投稿した方の間で話合いの場を設けて解決してもらうというものです。
このように、相手に伝わるケースもあることが分かります。
ポイント3:「権利侵害」として報告する場合
ここでいう「権利侵害」とは、 「名誉」「プライバシー」といった権利をネット上の誹謗中傷などで侵害される行為です。
権利侵害は利用規約第1編基本ガイドライン「第1章 総則」第7条第2項違反として利用規約違反となっています。
権利侵害には例えば以下のようなものがあります。
- 名誉毀損・侮辱:「〇〇は〇〇だ(元犯罪者、詐欺師など人の名誉を傷つけるような具体的な事実を提示)」「死ね、バカといった罵倒」などの内容を含む場合
- プライバシー侵害:個人情報を勝手に公開された場合
ヤフー知恵袋上の質問・回答が以上のような権利侵害に該当する可能性もあります。
権利侵害の具体的な内容をふまえることで、 削除依頼文に「権利侵害の発生の事実」を交え、説得力を強めることも可能です。
誹謗中傷等、権利侵害に関する記事はこちらです。
ポイント4:必ず削除が成功するわけではない
「1ヶ月以上待っても質問や回答が削除されない」という方は、別の削除依頼方法を考える必要があります。
削除依頼が通らなかった恐れがあるためです。
知恵袋には
ご連絡に基づいて、Yahoo! JAPANが対応・処置することをお約束するものではありません。ご了承ください。
引用元:「利用規約に違反する投稿(質問・回答・返信)を見かけた場合」)
とある通り、報告された内容が必ずしも実行されるものではないためです。
どうしても質問・回答を削除したい方は、次章「弁護士に依頼する方法」を参考に、弁護士に相談・依頼してみましょう。
問題の対処を弁護士に相談・依頼する方法
ヤフー知恵袋の質問・回答で発生した問題を対処は弁護士への相談・依頼が最も効率がよく、適切な方法です。
以下のステップで弁護士に相談・依頼しましょう。
- ステップ1:弁護士を探す
- ステップ2:ヤフー知恵袋上のトラブルを解決してくれそうな弁護士を選ぶ
- ステップ3:弁護士と法律相談する
- ステップ4:弁護士にヤフー知恵袋の質問・回答削除を依頼する
- ステップ5:弁護士がヤフーや投稿者との交渉・訴訟を行う
- ステップ6:弁護士が知恵袋の質問・回答を削除する
弁護士への相談から解決までの具体的な流れに関しては以下の記事からご覧になれます。
しかしこのままでは、ステップ2の弁護士選出でつまづくと思います。
そこでネットトラブルの対処に特化した弁護士を探すコツをお伝えしていきます。
その探し方をふまえて、理想の弁護士を探し出しましょう。
ネットに強い弁護士の探し方に関する記事はこちらです。
自分が投稿した質問に誹謗中傷回答がついた場合
誹謗中傷回答を報告したい場合は削除せずに「他人が投稿した質問・回答を削除する方法」を元に誹謗中傷回答を通報しましょう。
質問自体は以下のステップで削除することができます。
- ステップ1:My知恵袋にログイン
- ステップ2:「質問一覧」タブをクリック・タップ
- ステップ3:一覧から削除したい質問を見つけ、本文右下の「質問を削除する」をクリック・タップ
- ステップ4:「質問削除理由」に質問を削除する理由を200文字以内で入力
- ステップ5:「確定」で削除完了
「質問削除理由」には、「不適切な回答がつき、非公開にしたいため」などと記入しましょう。
質問削除理由の記入はあくまで「サービス向上のため」であるので、違反報告の削除依頼文のような正確な理由を用意する必要はありません。
ただし、解答済みの質問を削除できる回数は月に1回1件のみと定められているため、複数の質問を削除したい方は注意しましょう。
悪質な回答を繰り返す回答者はブラックリストに登録
執拗に悪質な回答を繰り返すようなユーザーはブラックリストに登録しましょう。
ブラックリストに登録されたユーザーは、次回以降自分の質問に回答できなくなります。
LINEやTwitterの「ブロック機能」と似たような機能です。
以下のステップで悪質なユーザーをブラックリストに登録できます。
- ステップ1:回答者の名前をクリック・タップし、My知恵袋を表示
- ステップ2:プロフィール下にある「▼」からプルダウンメニューを開き、「ブラックリストに登録する」を選択
- ステップ3:確認画面が表示されるので「登録する」をクリック・タップ
- ステップ4:ブラックリストに登録完了
悪質な質問を繰り返すユーザーも同様の手段でブラックリストに登録できます。
まとめ
整理すると、知恵袋上の問題の質問・回答は以下の方法で違反報告できます。
- ステップ1:右下の「違反報告」をクリック・タップ
- ステップ2:ヤフーIDとパスワードで知恵袋にログイン
- ステップ3:報告内容の記入
- ステップ4:「違反報告の詳細」に削除依頼文を記入
上記のステップと今回紹介したポイントをふまえて、問題の内容を報告し、削除依頼を完了しましょう。
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