この記事ではRettyの口コミ削除について解説しています。
口コミサイトは集客の方法としては非常に有効ですが、Rettyに投稿された悪質な口コミでお店のイメージが悪化してしまうのだけは避けたいですよね。
悪質な投稿に悩まされている方も多いと思います。
ご安心ください。
Rettyの口コミは削除できますよ。
ゆえに、今回解説していくのが「Rettyの悪質な投稿の削除方法」となります。
この記事では、
を中心に解説していきますので、冷静に削除依頼を出せるようになりますよ。
この記事を参考にしながら、削除依頼を出してみてくださいね。
Rettyで削除の対象となる口コミ
出典Retty
まずは問題の口コミが削除できるか(削除の対象となっているのか)を確認していきましょう。
通常SNSや口コミサイトなどは、利用規約やガイドラインに沿って運用されています。
ゆえに、利用規約やガイドラインを守れない行為は「規約違反」となり、何らかの制裁が加えられるというわけですね。
これはRettyでも同じです。
Rettyの場合、削除される口コミは、Rettyの利用規約や投稿ガイドラインに違反している口コミとなります。
実際に利用規約には以下の記載がありました。
1.本サービスは、(中略)利用者に快適にご利用いただくため、下記に該当するまたは該当するおそれのある書き込み・画像その他コンテンツが発見された場合、予告無く、書き込み(コメント、コミュニティでの発言)の全部又は一部を削除する場合があります(ただし、当社は投稿されたコンテンツの内容を監視する義務および削除義務を負うものではありません)。
引用Rettyグルメの利用規約「第11条(コンテンツの削除)」
※赤字加工
赤字部分を見ると分かるとおり、書き込みに問題があった場合、「削除」するとしています。
この文に続いて禁止事項が記載されており、該当する場合は削除するとしています。
以下はその抜粋です。
(1)他者を誹謗中傷するもの(個人、お店への誹謗中傷)
(2)衛生管理面の問題等、しかるべき当局へご連絡いただく内容のもの
(3)内容の確認が困難と思われるもの(根拠のないもの)
(4)店舗などへの個人的な激しいクレーム、およびトラブルや支払いに関するもの
(5)本サービスの趣旨、または口コミ対象と関係のないもの
(6)自殺、自傷行為、薬物乱用等を美化・誘発・助長する恐れのある言葉、その他の表現を含むもの
(7)民族・人種・性別・年齢等による差別につながる表現を含むもの
(8)胸や臀部等のアップや性器が露出した画像、映像、イラスト、絵画その他当社がわいせつ的と判断する表現を含むもの
(9)暴力的、グロテスクな写真、または利用者が不快に感じる画像、言葉その他の表現を含むもの
(10)第14条の禁止行為に該当するものその他、本サービスを妨げる等、当社が不適当と判断したもの
引用Rettyグルメの利用規約「第11条(コンテンツの削除)」
上記のような投稿は規約違反であり、削除する場合があるとしています。
このように「基準」があるということは「どんな口コミでも削除できるわけではない」ということです。
削除できる口コミと削除できない口コミの見極めが重要ですね。
その通りです。
ここからはその見極めの方法をお伝えしていきます。
先ほどの条文のままでは難解なので、具体例を交えながら削除できる口コミの内容について見ていきましょう。
削除できる口コミ1:誹謗中傷
Rettyでは特定の人物を傷つけるような悪口・暴言は禁止されています。
これは投稿ガイドラインでも同様に禁止されていますよ。
投稿ガイドラインには分かりやすくNG例が記載されているので抜粋します。
【NG】Aさんの口コミ自慢ばかりでウザい
【NG】隣の客がうるさくて迷惑だ
【NG】店員のBは気が利かない
引用Retty 投稿ガイドライン「7.個人に対する誹謗中傷/批判等不適切な投稿は禁止します」
このように特定の人物への悪口・暴言という点が重要です。
問題の口コミが誹謗中傷である場合は、
「他者を誹謗中傷するもの(個人、お店への誹謗中傷)」
に該当し、規約違反として削除を依頼しましょう。
なお、誹謗中傷コメントは
- 名誉毀損
- プライバシー侵害
- 業務妨害・信用毀損
- 脅迫
などといった様々な法律に違反している可能性があります。
下記の記事を参考にしながら、問題のコメントが名誉毀損などの条件を満たしていないか確認しておきましょう。
削除できる口コミ2:根拠がないもの
Rettyグルメの利用規約第11条では、3項目で「内容の確認が困難と思われるもの(根拠のないもの)」を禁止しています。
「内容の確認が困難」とは、具体的な情報に乏しく、内容の立証や確認が困難で再現性の低い投稿という意味です。
要は、嘘か本当か確かめようのない口コミのことですね。
例えば、以下のような口コミが該当するとされています。
【NG】まず過ぎて客が入るはずない
【NG】常連客にだけやたらと対応が早い
引用Retty 投稿ガイドライン「5.お店への断定的批判はご遠慮ください」
このような口コミは、事実関係の確認が困難となっています。
根拠のない情報は混乱や勘違いを招くリスクが多く、お店にとっても非常に迷惑なものです。
利用規約でも禁止事項であり、規約違反となっていますので、見つけ次第通報していきましょう。
削除できる口コミ3:クレーム
本来ならお店に直接問い合わせるはずのクレームがRettyに投稿されるケースがあります。
クレームは口コミを閲覧する方の気分を害する可能性が高いです。
このようなお店へのクレームは「口コミ」や「レビュー」とは言えず、口コミサイトの本筋から外れる投稿内容となっています。
ゆえに、以下のようにRettyでもクレームは削除の対象です。
(2)衛生管理面の問題等、しかるべき当局へご連絡いただく内容のもの
(中略)
(4)店舗などへの個人的な激しいクレーム、およびトラブルや支払いに関するもの
(5)本サービスの趣旨、または口コミ対象と関係のないもの
引用Rettyグルメの利用規約「第11条(コンテンツの削除)」
※赤字加工
クレームは禁止事項の第2、4項に該当します。
ガイドラインには具体的な例文が記載されていました。
【NG】生のレバ刺しを出している
【NG】いつもゴキブリが出る
引用Retty 投稿ガイドライン「6.お店の法律違反、衛生面に関するクレーム等は適切な当局/行政機関等にご報告ください」
【NG】オーダーした合計金額よりも、多額の請求をされた
【NG】予約したのに、2時間も待たされた
引用Retty 投稿ガイドライン「8.クレーム/トラブルに関する投稿はご遠慮ください」
このようなクレームは事実関係の確認が困難であり、書き込まれたところで嘘か本当かわかりません。
ゆえに、利用規約第11条3項の「内容の確認が困難と思われるもの(根拠のないもの)」にも該当しています。
このように、クレームは利用規約違反ですので、通報して削除依頼を行いましょう。
削除できる口コミ4:差別
Rettyグルメの利用規約第11条では、7項目で「民族・人種・性別・年齢等による差別につながる表現を含むもの」を禁止しています。
口コミの内容に差別的表現を含むものは削除対象ですので、もう一度確認しておきましょう。
Rettyの口コミを削除する方法
Rettyの口コミ削除基準が分かったところで、Rettyの口コミに対して削除依頼を出していきましょう。
Rettyの口コミを削除するためには、
をダウンロードし、アカウントにログインしておく必要があります。
口コミサイトへの削除依頼が初めての方は下記の記事で基礎知識を紹介しているのでチェックしておきましょう。
失敗しないための必須情報が紹介されています。
方法その1:スマホから口コミを通報する【簡単】
口コミの削除依頼をするためには、まず問題の口コミの存在をRetty運営に知らせる必要がありますよね。
そのために有効なのが「通報」です。
この通報はスマホ用アプリからのみとなっていますで、スマホを用意する必要があります。
準備が完了したら、以下の流れで問題の口コミを通報しましょう。
- ステップ1問題の口コミを表示アプリをダウンロードし、Rettyにログインしたら、問題の口コミを表示、右上の設定アイコン(横三点)をタップし、「この投稿を報告する」を選択
- ステップ2通報内容に最も近いものを選択「報告する内容を選択」とあるので、選択肢の中から最も近いものを選択(詳細後述)
- ステップ3報告する選択が完了したら報告する
たったの3ステップで通報(報告)が完了します。
なお、ステップ2の通報内容ですが、以下のようなものがあります。
- 飲食店ではない
- 飲食店と関係のない情報
- 個人情報が記載されている
- 著作権/肖像権が侵害
- わいせつ表現
- スパム
- ヘイトスピーチや差別的な表現
- 誹謗中傷
- 店舗関係者による宣伝
- 犯罪のおそれがある
- 個人的に好まない投稿内容
クレーム投稿を通報したい場合は「飲食店と関係のない情報」が最も近い選択肢と言えます。
上記の中から口コミの問題とする点に近いものを選びましょう。
また、特定のユーザーがお店に対して迷惑投稿を繰り返しているといった場合はユーザーを報告することも可能です。
- ステップ1問題の口コミを表示問題の口コミを表示、上部のユーザーアイコンをタップし、ユーザーページに移動、右上の設定アイコン(横三点)をタップし、「このユーザーを報告する」を選択
- ステップ2通報内容に最も近いものを選択「報告する内容を選択」とあるので、選択肢の中から最も近いものを選択(詳細後述)
- ステップ3報告する選択が完了したら報告する
こちらもすぐに通報できるものとなっています。
選択できる通報内容は以下の5通りです。
- 不適切な投稿をしている
- セクハラ・公序良俗に反する
- 嫌がらせをしている/受けている
- 本人ではないアカウントである
- 営利目的な投稿、メッセージが来る
適切なものを選び、ユーザーを通報しましょう。
削除にはどのくらいの日数がかかるか不明です。
対応後も連絡しないとしていますので、1日に1回はチェックしておきましょう。
方法その2:カスタマーサポートに削除依頼文を提出
Retty運営はスマホアプリからの通報について、利用規約、投稿ガイドラインの内容に基づき、対応を検討するとしています。
しかし、方法その1で問題の口コミを報告しようとしても、選択肢が利用規約の禁止事項やガイドラインと一致しませんよね。
「これが一番ニュアンスが近い選択肢だろう」と選んでも、運営側が読み違えて希望通りには対応されない可能性もあります。
そこでカスタマーサポートに削除依頼文を提出するという方法が有効です。
ただし、こちらの方法は推奨されていないため、方法その1で運営が対応してくれない場合のみお試しください。
Retty運営のカスタマーサポートのメールアドレス「cs@retty.me」宛に削除依頼文を送りましょう。
件名:掲載されている口コミの削除依頼について |
メール本文:
お世話になります。 この度はRetty上の口コミ 以前に一度、スマートフォン用アプリから投稿を通報したのですが、 この投稿の「〇〇(問題の表現・内容)」という部分は、 (可能であれば「名誉毀損」「信用毀損・業務妨害」 実際に精神的な苦痛を被るなど、被害が出ています こちらについては弁護士と協力し、 該当投稿の削除をよろしくお願い申し上げます。 |
赤字部分は適宜変更してください。
この手の削除依頼はお問い合わせフォーム以外にも、「削除依頼フォーム」を設けているケースが非常に多いです。
ゆえに、削除依頼を行っても、本当に対応されるかどうかは未知数です。
お問い合わせフォームに問い合わせても「削除依頼フォームにお願いします」とたらい回しにされてしまう可能性もあります。
ゆえにカスタマーサービスに依頼する際は慎重に削除依頼文の内容を吟味しましょう。
Rettyの口コミの削除に失敗した場合
Rettyの口コミ削除に失敗した場合は弁護士に依頼して、削除依頼を行いましょう。
口コミ内容の違法性を訴えて強制的に削除を要請する方法となります。
まずは以下の流れで弁護士を探してRetty口コミの件について相談、必要であれば削除を依頼しましょう。
- ステップ1弁護士を探す
- ステップ2口コミ削除を得意とする弁護士を選ぶ
- ステップ3候補に挙げた弁護士と法律相談する
- ステップ4弁護士にJPナンバー上の口コミ削除を依頼する
- ステップ5弁護士がJPナンバーに直接交渉を行うか、「仮処分」の申立をするなどして訴訟を行う(仮処分:一時的にみなさんの権利を保護する措置で、強制的なコンテンツの削除が可能)
- ステップ6問題の口コミを削除させる
仮処分により、問題の口コミの強制的な削除が可能です。
詳しい探し方や選び方、弁護士費用、問題解決までにかかる期間などは下記の記事が参考になりますので参考にしていただければ幸いです。
被害を被っている場合も弁護士に相談を!
「悪質な口コミによって風評が拡散し、客足や売上が著しく減った」として被害が重大な場合、口コミ投稿者への法的措置も視野に入れましょう。
実は口コミに違法性がある場合、「プロバイダ責任制限法」に基づき、口コミ投稿者の「特定」が可能となります。
特定ができれば慰謝料も請求できますよね。
まずは、投稿者特定の流れから見ていきましょう。
- ステップ1問題の表現・内容に違法性があるか確認
- ステップ2JPナンバーに訴訟を起こし、IPアドレスなどの情報を開示させる
- ステップ3IPアドレスなどの情報から投稿者のプロバイダを特定する
- ステップ4プロバイダに訴訟を起こし、投稿者に関する記録を保存させる
- ステップ5プロバイダに訴訟を起こし、投稿者の名前、住所、メールアドレスを開示させる(特定完了)
基本的には弁護士と協力して特定の手続きを行います。
具体的な内容と詳しい弁護士費用は下記の記事で解説しますよ。
投稿者の特定が完了したら、その情報をもとに慰謝料の請求や刑事告訴も可能です。
弁護士に相談しておきましょう。
まとめ:風評の拡散と風評被害を防ぐために
今回はRettyの口コミ削除依頼方法について解説してきました。
口コミ削除には以下の2つの方法がありましたね。
- 方法その1:スマホから口コミを通報する【簡単】
- 方法その2:カスタマーサポートに削除依頼文を提出
方法その2は推奨されませんので必ず方法その1から試してください。
後はこの記事で紹介した内容を参考に利用規約・ガイドラインで問題の口コミを見極めていきましょう。
もし口コミの削除依頼に失敗した場合は弁護士に投稿の削除を依頼しましょう。
また、被害が重大な場合で風評被害が発生している場合には、法的措置も視野に入れることをおすすめします。
風評被害への対処方法は下記の記事で詳しく解説していきます。
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