マンションコミュニティの書き込みを削除!削除依頼の出し方~相手の特定まで

この記事ではマンションコミュニティの書き込みを削除する方法について解説していきます。

  • マンションコミュニティで悪質な書き込みを見つけた。
  • 物件の評判が下がる前に削除したい

不動産・物件関係者の方はこのようなお悩みをお持ちかと思います。

そこで今回紹介するのが「マンションコミュニティの書き込み削除方法」です。

「削除できるか自信がない」という方でも削除していただけるように削除の流れも一緒に紹介していきますよ。

また、削除に失敗した場合の対処方法についても解説していきますので、安心して読み進めていただければと思います。

それでは書き込み削除方法について解説していきます。

削除の前にマンションコミュニティについて把握しよう

出典「マンションコミュニティ」

削除依頼はサイトのことについてよく知っておくとよりスムーズに対応できます。

マンションコミュニティとは

マンションコミュニティとは、「マンション」をテーマとした口コミ交流掲示板です。

「入居後のトラブルをなくしたい」というニーズに応えるサイトであり、一ヶ月当たりの合計訪問数は推定250~300万回と利用者が非常に多く、人気であることが分かります。

口コミ投稿の仕組みは2ちゃんねるなど同様にスレッドフロート型であり、スレッド(討論のテーマ)やレス(投稿)の概念が存在しています。

ユーザーネームや年齢、性別などの設定・開示は不要で匿名で投稿できるため、心ない口コミも散見されます。

國次 将範

中には物件の評価を著しく下げるような印象を受ける口コミもありました。
利用者間で情報が共有・拡散されてしまう前に早急な対処が必要となります。

マンションコミュニティの運営会社

マンションコミュニティの運営会社は「ミクル株式会社」です。

このミクル株式会社がマンションコミュニティの企画・制作・管理を行っています。

東京オフィス:
東京都新宿区西新宿7-19-15 小田切ビル303

設  立:
2005年10月5日 (マンションコミュニティは2001年開始)

役  員:
代表取締役 福井直樹
(中略)
電話:050-5534-5524
※電話による掲示板へのお問い合わせには対応しておりません。
ご返答を差し上げることが出来かねますので、必ず上のフォームよりご連絡を賜りますようお願い申し上げます。

引用マンションコミュニティ「ミクル株式会社 会社概要」

ミクル株式会社はマンションコミュニティ以外にも口コミ交流掲示板「e戸建て」の運営も行っています。

不動産関係者の方でe戸建ての書き込み対処についても気になる方は下記の記事をご参照くださいませ。

同業他社からの意図的な酷評口コミの可能性も

マンションコミュニティを利用するのは何もマンションの入居検討者だけではありません。

同業他社が利用している可能性もあります。

また、他社が意図的に物件の評価・評判を下げるために酷評口コミを投稿している可能性も否定できません。

このようなやらせの口コミは、

不正競争防止法第2条21項
「競争関係にある他人の営業上の信用を害する虚偽の事実を告知し、又は流布する行為」

に該当する可能性もあります。

この法律は「嘘情報を流して他社の信用を損なう行為を禁止する」という意味です。

物件の評価を下げる目的であっても、文脈によってはその物件を管理する不動産業者の評価を下げる目的と捉えることもできます。

もし業者が書き込んだという真実が発覚した(客観的に立証できる)場合、この不正競争防止法に基づいて罰することが可能です。

実績ナンバーワン!誹謗中傷ドットネット

削除したいなら、相談実績1500件の誹謗中傷ドットネットにご連絡を!
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マンションコミュニティの規約から読み解く削除方針

マンションコミュニティは利用規約にて「きちんと投稿の削除を行う」という姿勢を見せています。

例えば、以下の記載です。

投稿削除基準に該当する投稿内容は、当サイト側の判断により予告無しに削除・編集、またはスレッド閉鎖(レス投稿をできなくする)をする事ができるものとします。
また削除・編集する前の投稿の開示はいたしかねます。

引用利用規約「投稿の削除・編集または閉鎖」

このように「削除できる基準を満たした投稿は削除するよ」という削除方針を掲げていることが分かります。

削除できる投稿の基準は以下の通りです。

・当サイトに参加されておられる方が不快に感じられると判断するもの
・マンションの関係者であろうことや特定の投稿者を攻撃するもの
・2ちゃんねるでのやり取りを連想させるような表現、投稿内容
・ただの相づちだけで内容が無いもの
・個人、又は団体の名誉を著しく毀損しているもの
・倫理的観点から問題があるもの
・当サイト及び他の企業もしくは第三者に不利益を及ぼすもの
・当サイトの競合となる同等のサイトへのリンクがあるもの
・公序良俗に反しているもの
・著作権等知的所有権の侵害になるもの
・投稿の内容が、事実と著しく異なると判断できるもの
・故意・過失に問わず、各種法令に違反しているもの
・スレッドの内容と無関係な内容であると判断するもの
・スレッドが荒れてしまうと判断するもの
・「無料で広告できます板」以外での営業行為と判断されるもの
・物件購入の意志を妨げようとする悪意あるもの
・他の物件を批判するもの

引用利用規約「投稿削除基準」

この基準から鑑みるに、マンションコミュニティでは従業員への「名誉毀損・侮辱」といった口コミ、物件レビューの内容が嘘と客観的に立証できる口コミなどを削除できることも分かります。

その他、問題としている口コミ投稿があれば上記の各項目と照会し、該当する項目がないか確認しておきましょう。

照会してどうするんですか?

 

國次 将範

マンションコミュニティでは上記の項目に該当する場合、「規約違反」として投稿者の同意なく投稿を削除できるとしています。
つまり、内容に利用規約違反があれば投稿が削除できるということです。

マンションコミュニティの書き込みを削除する方法

マンションコミュニティの書き込み削除の流れは以下の通りです。

書き込み削除の流れ
  • ステップ1
    ガイドライン利用規約を確認しながら、投稿内容を見直し、規約違反がないかチェック
  • ステップ2
    問題の投稿があるスレッドを開き、問題の投稿の右下にある「削除依頼」をクリック・タップ
  • ステップ3
    「お名前」には担当者名、会社名を記入
  • ステップ4
    「理由」は「事実無根・情報が間違っている(依頼不要)」「誤った物件情報が記載されている(修正依頼)」「中傷投稿」「名誉毀損」「個人情報」「規約違反」などのうち、状況に合ったものを選択
  • ステップ5
    「お立場」は「販売関係者」を選択
  • ステップ6
    記入欄に「削除依頼文」を記入
  • ステップ7
    「削除依頼の内容を確認」をクリック・タップし、内容に間違いがなければ送信

投稿から簡単に削除を依頼できます。

自力の削除依頼でコストを削減しましょう。

マンションコミュニティ運営側では「削除依頼には必ず目を通し、原則24時間以内に対応をとる」としていますが、削除が必ず成功するわけではありません。

削除依頼文の妥当性などが至らなければ削除が失敗する可能性もありますので、冷静に根拠を示しながら削除依頼文を記入していきましょう。

削除依頼文の書き方

上記で選択した「理由」「お立場」に沿った削除依頼文を記入していきましょう。

お世話になります。
〇〇(法人名)の〇〇と申します。
マンションコミュニティのレス削除の件でご連絡申し上げました。この度、このレスの削除依頼に至った理由は、私への誹謗中傷を含むため(デマ・ガセネタなどを流したなど削除依頼の経緯を述べる) です。

この投稿内容の「〇〇」という部分はマンションコミュニティ利用規約の「・個人、又は団体の名誉を著しく毀損しているもの」に該当しています(どの規約に違反しているか)

また、この内容をこのまま掲載し、不特定多数に公開を続けるのであれば、「名誉毀損」に該当し、法律に違反している恐れもあります。(違法性についても示唆)

現在、この誹謗中傷により、精神的苦痛を受けており、弁護士を介した法的措置を検討中です。

削除のご検討の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

赤字部分の表現は状況に応じて変更してください。

國次 将範

「虚偽の内容」で削除依頼を出す場合は、第三者に対しても虚偽の内容を証明できるだけの「証拠」を提示する必要がありますし、マンションコミュニティ側からも提示を求められる可能性が高いです。
きちんと準備しておきましょう。

また、投稿の違法性については下記の記事も参考になりますので、削除依頼文を記入する際の参考にしていただければ幸いです。

削除に失敗したときの対処方法

準備が万全でも削除に失敗する恐れがあります。

しかし、まだ削除できる可能性はありますので、まずはご安心ください。

マンションコミュニティの投稿削除に失敗した場合はこれから紹介する方法で削除を依頼していきましょう。

方法その1:弁護士に依頼

國次 将範

「迅速かつ的確に対処したい」「専門家の意見を聞きたい」「投稿は”削除”したい」という方は、最初から弁護士に相談・依頼できるのがベストですね。

この方法では弁護士に相談・依頼してマンションコミュニティに「権利侵害」として訴訟を起こし、強制的にスレッド・投稿を削除させる方法となります。

以下の流れで弁護士に削除を依頼していきます。

弁護士に削除依頼する際の流れ
  • ステップ1
    弁護士を探す
  • ステップ2
    マンションコミュニティなどの匿名掲示板のスレッドを削除してくれる弁護士を選ぶ
  • ステップ3
    候補に挙げた弁護士と法律相談する
  • ステップ4
    弁護士にマンションコミュニティの書き込み削除を依頼する
  • ステップ5
    弁護士がマンションコミュニティに直接交渉を行うか、または仮処分申立をするなど訴訟を行う(仮処分:一時的にみなさんの権利を保護する措置で、強制的なコンテンツの削除が可能)
  • ステップ6
    問題のスレッド・投稿を削除させる(失敗する場合もある)

詳しい探し方や選び方、弁護士費用、問題解決までにかかる期間は下記の記事が参考になりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

誹謗中傷ドットネットなら、投稿者の特定に強い

インターネット上から削除はできても、書かれた人の気持はそれでは治まりません。
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方法その2:逆SEO会社に依頼

「逆SEO会社」に依頼する方法もあります。

逆SEOとは、SEO(検索エンジン最適化)で特定のページを上位表示させる試作の逆で、特定のページを下位に押しやる試作のことを指します。

つまり、逆SEO会社は、問題のキーワードに関するページの検索順位の押し下げてくれる業者です。

ゆえにこの方法は「投稿の削除」ではなく、「そもそも検索結果にページ(スレッド)自体を表示させない」という「ページの除外」となります。

國次 将範

マンションコミュニティの投稿(スレッド)自体を削除しているわけではありません。
投稿を削除したいのであればやはり弁護士に依頼するしかありません。

また、逆SEO会社の中には違法な削除代行業者は違法業者が紛れている可能性があります。

違法である理由は、マンションコミュニティへの削除依頼代行が「非弁行為」に該当するためです。

非弁行為とは、弁護士以外の人間が営利目的で弁護士のような業務をこなすことを指し、弁護士法第72条に違反します。

削除代行業者に依頼したことが発覚すれば「違法業者と取引」として企業として社会的な信頼を損なう可能性もあるので注意しましょう。

國次 将範

逆SEO会社に依頼する際に「途中で削除を行うような手段をとらない」という点を確認しておきましょう。

悪質な書き込みの投稿者は特定して法的措置を

悪質な投稿は業務に多大なる影響を及ぼす可能性があります。

「口コミを削除しただけでは気が済まない」という方は、法的措置を求めましょう。

法的措置を求める場合は、まず投稿者を特定する必要があります。

まずは投稿者を特定する手続きから行いましょう。

投稿者の特定

投稿者の特定は基本的に弁護士に依頼します。

法的措置のために特定を行いたい場合は、弁護士にその旨を伝えましょう。

國次 将範

弁護士の探し方は目次より前章「削除に失敗したときの対処方法」をご確認ください。

マンションコミュニティでもガイドラインにて「3.損害賠償請求権等の行使に必要な発信者情報の開示請求」として妥当性があれば申立を受託すると記してあります。

投稿者の特定は以下の流れで進んでいきます。

投稿者の特定までの流れ
  • ステップ1
    問題の表現・内容が「権利侵害」に該当するか確認
  • ステップ2
    マンションコミュニティに訴訟を起こし、IPアドレスなどの情報を開示させる
  • ステップ3
    IPアドレスなどの情報から投稿者のプロバイダを特定する
  • ステップ4
    プロバイダに訴訟を起こし、投稿者に関する記録を保存させる
  • ステップ5
    プロバイダに訴訟を起こし、投稿者の名前、住所、メールアドレスを開示させる(特定完了)

「権利侵害」とは法律で守られている権利を侵害される行為を指します。

例えば、

  • 名誉毀損(名誉権侵害)
  • プライバシー侵害(プライバシー権侵害)
  • 業務妨害・信用毀損(経済的信用・社会的活動の自由への侵害行為)

などです。

ネット上でそのような行為が発生した場合は、「プロバイダ責任制限法」に基づき、法的な手続きで投稿者の名前・住所などの個人情報の開示を請求する権利が与えられます。

法的な手続きが増えるので、手続きの成功率を高めるために弁護士と協力して投稿者を特定していきましょう。

特定が完了したら「慰謝料請求」

権利侵害が発生していれば、民法709条に基づき、法的に損害賠償(慰謝料)を請求することが可能です。

投稿者を特定し、身元が判明すれば、慰謝料を直接請求できます。

弁護士と協力するのが効果的ですので、マンションコミュニティ投稿者の特定を依頼した弁護士にその旨を告げておきましょう。

また、「誹謗中傷の投稿者にいくら請求できるの?」と疑問に思う方は下記の記事で慰謝料相場を解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

特定が完了したら「刑事告訴」

投稿者の身元が分かっており、投稿内容の違法性によって刑事裁判で「有罪」となる見込みがあれば、投稿者を起訴するために警察・検察が動く可能性があります。

まずは投稿者を告訴(被害の親告)するために、被害届よりも強制力のある「告訴状」を作成しましょう。

告訴状はどうやって作ればいいんですか?

 

國次 将範

この告訴状の作成は弁護士に代理できますし、弁護士に依頼した方が効果的ですので、特定を依頼した弁護士に告訴状の作成を依頼しましょう。

この告訴状は捜査義務が発生するので、警察・検察は犯人起訴のために積極的に捜査を行います。

まとめ

この記事ではマンションコミュニティのスレッド削除について解説してきました。

自力での削除は問題の投稿の下部から申請可能ですし、失敗しても弁護士に削除を依頼することも可能です。

まずは安心してください。

この記事で紹介した内容を元にマンションコミュニティの問題投稿に対して”冷静に”対処していきましょう。

みなさんの成功をお祈り申し上げます。

マンションコミュニティ
この記事の監修者

インターネットの誹謗中傷対策、削除の専門家。5ちゃんねるを始めとする、各種書き込みの削除、下位表示させるプロ。特に企業案件を得意とし、ネガティブな口コミ、サジェストキーワードを常に監視、対策している。携わった案件は1,000以上。お困りの場合は、以下↓LINEからお気軽にお問い合わせください。

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一般社団法人ネット削除協会

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