この記事はFacebookの規約を読解して、投稿を削除する方法に関する情報を提供する記事です。
こういった場合に、適切な削除方法をお伝えできる記事となっています。
今回は、Facebookの規約読解から削除の準備、削除の方法まで紹介していきます。
どんなことを報告すれば良いのか分からない場合でも、 報告について一からおさらいするのでご安心ください。
この記事を読み進めながら、問題の投稿を削除していきましょう。
Facebookの誹謗中傷はFacebookに報告をして対処
Facebookの投稿は報告によって削除できる可能性があります。
Facebookに何か問題が報告されると、弊社でその内容を確認し、弊社のコミュニティ規定に違反する内容はすべて削除されます。
引用元:Facebookヘルプセンター
このように、Facebookに書き込まれた投稿内容を削除するためには、 投稿を報告(通報)する必要があります。
なお、報告するためには、Facebookのコミュニティ規定に違反していることを証明しなければいけません。
この規約の内容は以下のようになっています。
- 暴力行為に関する信憑性の高い発言
- 危険な人物及び団体
- 犯罪の助長で宣伝
- 危害を加えるための計画
- 規制品
- 自殺と自傷行為
- 子供のヌードと性的搾取
- 成人に対する性的搾取
- いじめ
- 嫌がらせ
- プライバシー違反と画像
- ヘイトスピーチ
- 暴力や過激な描写を含むコンテンツ
- 成人のヌードと性的行為
- 性的行為の勧誘
- 残酷で配慮を欠いたコンテンツ
参考元:Facebookコミュニティ規定
これらの規約に違反しているか確認していきましょう。
このままではわかりにくいので、削除できそうなケースにわけて具体的に説明していきます。
ケース1:悪口・暴言を含む投稿が書き込まれた
ネット上の悪口・暴言は誹謗中傷に該当する行為です。
しかし、誹謗中傷にあてはまるからと言って、どんな投稿でも簡単に削除できるわけではありません。
暴言が規約に違反しているか確認する必要があるのです。
「暴言を含む投稿」は以下の規約「いじめ」「嫌がらせ」「ヘイトスピーチ」に違反している可能性があります。
いじめに関する規約
9. いじめ
いじめはさまざまな場所で、さまざまな形で起こります。
個人を中傷するような発言、不適切な画像の投稿、脅迫や恐喝などもいじめに含まれますFacebookはいじめを許容しません。一人ひとりがお互いを尊重する安全なコミュニティ作りを目指しています。
個人を標的にして、故意に中傷や侮辱をしていると判断されたコンテンツは削除します。(中略)いじめの対象となっている個人にコンテンツの報告を求めることがあります。
引用元:Facebookコミュニティ規定「安全に利用するために」
暴言は上記の「個人を中傷するような発言」「脅迫」に該当する場合があります。
もちろんケースバイケースですので、もう一度投稿内容を確認して、この「9.いじめ」に当たるような規約違反の投稿か確認しましょう。
嫌がらせに関する規約
10.嫌がらせ
Facebookは嫌がらせを許容しません。利用者が安全に交流し、つながることができるコミュニティ作りを目指しています。(中略)嫌がらせ防止のため、Facebookでは上記の行為やコンテンツの報告に加えて、Facebookが提供しているツールの使用を奨励しています。
(中略)
以下の内容のメッセージを個人に送信する・スレッドで、個人または複数の個人を標的にののしる内容
・スレッドで、個人または複数の個人の死、重度の病気、障がい、身体的危害を望む内容
・いじめのポリシーに違反する内容
引用元:Facebookコミュニティ規定「10. 嫌がらせ」
「スレッドで、個人または複数の個人を標的にののしる内容」「いじめのポリシーに違反する内容」は嫌がらせに該当する違反行為です。
「暴言を含む投稿」は以上の「10.嫌がらせ」の違反行為に該当する可能性があります。
ヘイトスピーチに関する規約
12.ヘイトスピーチ
Facebookでは、ヘイトスピーチは認められません。ヘイトスピーチは他者を威嚇し排除する環境を生み出し、場合によっては実際の暴力につながるおそれがあります。
Facebookが考えるヘイトスピーチとは、人種、民族、国籍、信仰、性的指向、性別、社会的階級、ジェンダー、性同一性、重度の病気や障がいなど、保護特性と呼ばれるものを理由に人々を直接攻撃することです。(中略)
以下のコンテンツの投稿は認められません。
(中略)
レベル2: 上述の特性のいずれかを共有する個人やグループを標的とする攻撃。この場合の攻撃は以下のとおりに定義されます。・個人やグループが身体的、精神的、または道徳的な欠陥があるとほのめかして劣等感を与える発言や画像
・身体的: 「奇形」、「未発達」、「不気味」、「醜い」など
・精神的: 「知恵遅れ」、「白痴」、「低能」、「間抜け」、「バカ」など
・道徳的: 「売春婦」、「詐欺師」、「安っぽい」、「不労所得者」など・侮辱表現や同等の視覚的表現(以下を含むが、これらに限定されない)
・「~が憎い」
・「~が好きじゃない」
・「~は最低だ」・嫌悪表現や同等の視覚的表現(以下を含むが、これらに限定されない)
・「むかつく」
・「不潔」
・「気持ち悪い」
このようにFacebookの規約では具体的な表現を取り上げて、規約違反と定めています。
ゆえに、悪口・暴言で通報する際は、規約「いじめ」「嫌がらせ」「ヘイトスピーチ」に違反してい点を強調しましょう。
ケース2:プライバシーを侵害するような投稿が書き込まれた
投稿にてプライバシーを侵害するような投稿が書き込まれるケースがあります。このようなケースもFacebookの規約違反です。
以下のコンテンツの投稿は認められません。
個人を特定できる情報の投稿や催促により、個人情報の盗難やなりすまし犯罪を助長する、以下を含むコンテンツ
・マイナンバー、社会保障番号、パスポート番号、受験番号
・公的機関発行の本人確認書類
・次の項目のうち2点を含む学生証や学籍番号(1)氏名、 (2)写真、(3) ID番号
・パスワードを含むデジタルアイデンティティ(中略)
以下の個人的な財務情報を開示することで、個人情報の盗難やなりすまし犯罪を助長するコンテンツ。本人の情報か第三者の情報かは問いません。・銀行口座とカード情報
・口座情報に関連付けられた財務記録他人の個人的な連絡先情報をシェアすることで個人情報の盗難やなりすまし犯罪を助長するコンテンツ。以下の項目を含みます。
・個人の電話番号や住所
・メールアドレス、MessengerやチャットのID情報
(中略)以下の条件に適用する、個人的な住居の外観や近隣の景観がわかるような写真を含むコンテンツ
・画像やキャプションで一戸建ての住居または住所が特定できる
・市町村や地域が特定できる
・居住者についての言及や描写がある
・個人の住居に関するコンテンツの公開に対して、その居住者が反対している
引用元:Facebookコミュニティ規定「11. プライバシー違反と画像のプライバシー権
Facebookはプライバシーの範囲について具体的に定めています。
上記に該当するような投稿内容や画像はこの「11. プライバシー違反と画像のプライバシー権」に該当する違反行為です。
[surfing_voice icon=”https://sakujo.or.jp/wp-content/uploads/2019/01/AdobeStock_99318383.jpeg” name=”” type=”r” font_color=”000″]そうでうね。投稿が一体どの項目に違反しているか具体的に訴えられるように準備しておきましょう。
誹謗中傷を確実に立証したい方にお役立ち情報
誹謗中傷を犯罪行為「名誉毀損」として立証できれば、投稿の違法性を強く訴えることができます。
その立証の重要事項について以下の記事で徹底解説していきます。
また、そのFacebookの誹謗中傷投稿を警察に通報したい場合は、以下の記事で警察に通報するためのコツを踏まえてから報告しましょう。
誹謗中傷をFacebookに報告して削除する方法
Facebookに書き込まれた投稿の報告は非常に簡単です。以下のステップで投稿を報告していきましょう。
- ステップ1:削除の準備
- ステップ2:利用規約の確認
- ステップ3:投稿の報告
この3ステップで投稿の削除を依頼できます。それでは、詳しく見ていきましょう。
ステップ1:削除の準備~事前の準備は大切です~
Facebookの削除をする前に簡単な準備を済ませておきましょう。
準備とは、 証拠の保存です。
証拠を保存する理由は、 削除が成功して投稿が消えてしまうと、投稿者が誹謗中傷投稿を行ったという証拠が消えてしまうためです。
犯人を特定したい際や犯人を警察に告訴状を提出する際の重要な証拠が消えてしまうのです。
そのため、以下を参考にできるだけ証拠は多く集めておきましょう。
- スマホ・パソコンで投稿をスクリーンショット(画面キャプチャ)機能
- Facebookのページを紙に印刷
- パソコンやスマホの画面を写真や動画で撮影
いずれかの方法でURL・投稿日時・投稿内容など投稿人物に関する情報を保存しましょう。
参照元:Facebook
以上の画像のように 「URL」「名前」「投稿内容」は収めるようにします。
また、証拠として犯人を特定して問題の投稿者の個人情報を押さえることも可能です。
Facebook上のスクリーンショットは、実際に誰が書き込んだかまでを証明できるものではありません。
そのため、 誰が書き込んだかを特定する必要があるのです。
以下の記事を参考にして、犯人を特定していきましょう。
準備が済んだら、利用規約を確認していきましょう。
ステップ2:利用規約の確認~違反を立証しよう~
Facebookの利用規約の確認については、前章「誹謗中傷はFacebookに報告しましょう」で紹介した通りです。
「この表現・内容がFacebookの利用規約の○○に違反している」「○○に該当する規約違反だ」と 利用規約の違反が確かに起きていることを立証できるようにしておきましょう。
利用規約が難解な場合は、利用規約の読解&名誉毀損の立証をネットに強い弁護士に依頼しましょう。
以下の記事でネットに強い弁護士の探し方を紹介していきます。
利用規約を確認して、投稿内容に規約違反の箇所を見つけたら、投稿を報告(通報)していきましょう。
ステップ3:いよいよFacebookに投稿を報告
ステップ3までくれば、あとは投稿を報告(通報)するだけです。
以下の手順に沿ってFacebookの投稿を報告していきましょう。
- 手順1:投稿の左上にあるメニューを開く
- 手順2:「この投稿に関するフィードバック」をクリック
- 手順3:違反している規約を選択(以下の画像を参考)
- 手順4:「送信」をクリック
- 手順5:報告後はサポート受信箱を確認して、審議の状況・結果を確認
また、Facebookの投稿削除を削除依頼業者や弁護士に依頼することもできます。
削除は必ず成功するわけではありません。1~2週間待って削除されない場合は別の手段を考える必要があります。
さらに、投稿の削除には時間がかかる場合も多く、私生活が多忙な場合は業者や 弁護士に依頼した方が効率的です。
業者や弁護士に依頼する際のメリット・デメリットやコツなどは以下の記事を参考にしてみてください。
Facebookの報告に関する疑問を解決!気になる6つの疑問
Facebookで報告するとどうなるか気になる方は多いです。
そのような方に向けて、以下の項目を紹介していきます。
- 疑問1:報告は審査されるのか
- 疑問2:メッセージは報告できるのか
- 疑問3:報告するとどうなるのか
- 疑問4:報告を取り消すためには
- 疑問5:報告はバレないのか
- 疑問6:報告すればアカウント停止にできるか
疑問は解決して、スッキリとした思いでFacebookの投稿の削除の結果を待ちましょう。
疑問1:報告は審査されるのか
報告はFacebookによって審査されます。審査の状況は「サポート受信箱」に届くメッセージからわかります。
審査の状況が心配な場合はこの「サポート受信箱」をこまめに確認しましょう。
疑問2:メッセージは報告できるのか
メッセージ(チャット)に関しても同様に報告することができます。
報告は歯車マークの設定にある「問題を報告」から行いましょう。報告後は運営からの返答を待ちます。
疑問3:報告するとどうなるのか
報告された投稿はFacebookによって審議されて、削除するか否かを慎重に審議します。
何度も報告すると逆にFacebookに怪しまれてしまうので、報告はなるべく一度にしましょう。
疑問4:報告を取り消すためには
サポート受信箱からキャンセルしたい報告をクリックして、「報告をキャンセル」を選択します。
疑問5:報告はバレないのか
報告内容や行為自体が通報相手にバレることはありません。
Facebookが当該の利用者に連絡する場合、あなたの名前や個人情報は機密情報として扱われます。
引用元:Facebookヘルプセンター
このように、Facebookに報告された内容は「 機密情報」として扱われます。
通報相手に情報が漏洩するようなことはないのでご安心ください。
疑問6:報告すればアカウント停止にできるか
投稿を報告すれば、報告相手はアカウント停止に追い込まれる可能性はあります。
Facebookでは、Facebook利用規約に従っていないFacebookアカウントを停止しています。たとえば、次のような場合です。
・Facebook利用規約に従っていないコンテンツを投稿している
・偽名を使用している
・他の人になりすましている
・Facebookのコミュニティ規定に違反して、Facebookで許可されていない行為を続けて いる
・嫌がらせ、広告、宣伝、その他の許可されていない行為を目的として、他の利用者に接 触している
報告はコミュニティ規定の違反を報告するものです。
報告された内容を審議した結果、コミュニティ規定の違反が発覚すれば、上記のようにアカウント停止という制裁が与えられる可能性はあります。
まとめ
Facebookに書き込まれた投稿の報告方法は以下の通りでしたね。
- ステップ1:削除の準備
- ステップ2:利用規約の確認
- ステップ3:投稿の報告
なお、報告する際は利用規約「コミュニティ規定」の読解が必要です。
不安な場合はネットに強い弁護士にFacebookの投稿削除を相談しましょう。
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