オープンチャットを利用していると「誹謗中傷や暴言を受けた」「相手が出会いを求めてきた」「プライバシーを侵害された」「荒らしがいる」など、オープンチャットで通報したい案件に出くわすと思います。
今回はこうしたオープンチャットの迷惑行為に適切に対処するためのノウハウを専門家が解説していきます。
オープンチャットで通報したい相手がいる方は必見です。
【通報前に】オープンチャットで通報できるか見極める
適当に通報してもオープンチャット運営側が対処してくれるわけではありません。
オープンチャットで通報できるのは「LINE利用規約」または「LINEオープンチャット安心・安全ガイドライン」に違反する投稿のみです。以下をご覧ください。
当社は、お客様が本規約、LINE利用規約若しくは当社が別途定める本サービスのガイドラインに違反した場合又はそのおそれのある場合(中略)以下の行為をすることができるものとします。(中略)
(1) 投稿コンテンツ又はオープンチャット若しくはトークルームの削除
(2) 投稿コンテンツ又はオープンチャット若しくはトークルームを第三者が閲覧又はアクセスできない状態に置く行為
(3) お客様のLINEアカウントの停止又は削除
(4) 本サービスの一部又は全部の利用の停止
引用元:LINEオープンチャット利用規約
このように、オープンチャットでは規約違反行為があった場合に削除や相手のアカウントの停止といった対処をとることがわかります。
つまり、規約違反が起きていないと通報を対処してもらえないわけです。
逆に規約違反が起きていることが明確なら通報してしっかり対処してもらえますね。
「LINEオープンチャット安心・安全ガイドライン」を参考にすると、以下のような投稿が規約違反として定められていました。
- 出会い目的の行為・投稿
- 未成年を飲み会やオフ会に誘う行為・投稿
- 誹謗中傷・暴言・わいせつな投稿
- プライバシーや著作権、肖像権などの権利侵害
- 荒らし行為など迷惑行為
オープンチャットを提供するLINE側でも積極的に対処しているようで「見つけ次第通報を」といった記載もあることからしっかり対処してもらえそうですね。
まずは「LINEオープンチャットガイドライン」に照らし合わせて、問題とする投稿が本当に通報できるか考えてくださいね。
誹謗中傷を受けたなら弁護士に依頼して慰謝料を請求することもできます!
オープンチャットで通報する手順【画像・フロー付】
オープンチャットの通報の手順はとても簡単です。以下をご覧ください。
※以降、スクリーンショットはiOS版LINEアプリを加工したものを出典としております。
- STEP1規約違反が起きているか確認通報できるのは規約違反が起きているコンテンツのみなので、コミュニティガイドラインや利用規約を参照して規約違反が発生していないか確認する。
- STEP2アイコンをタップ通報したいユーザーのアイコンをタップ。
- STEP3「通報」をタップ
- STEP4適切なものを選んで通報
適切な通報理由を選んで問題のオープンチャットユーザーを通報しましょう。
また、オープンチャットのグループ自体や管理者自体を通報したい場合は以下の手順で通報を行います。
- STEP1「三」から「設定画面」へトーク画面右上の「三」からグループの設定画面に入り、下の「その他」をタップ。
- STEP2「通報」をタップオープンチャット設定が開くので、下部の「通報」をタップ。
- STEP3適切な通報理由を選んで通報
このようにオープンチャットグループも簡単に通報できます。
オープンチャットで通報したらどうなる?
オープンチャットで通報すればユーザーや投稿がLINE側に伝わることになります。その内容が審議され「規約違反」が生じていると判断されればLINEは以下のような対応を取るでしょう。
- 問題のユーザーの利用制限
- 問題のユーザーの投稿の削除
- 問題のユーザーのアカウント停止(BAN)
通報の内容次第ですが、通報すれば上記のような結果となると予想されます。
また、「通報したことは相手に伝わらないか心配」という方は多いですが、通報が相手に伝わることはないです。以下は迷惑トークのケースですが、このことはLINEも公言しています。
迷惑トークが届いた場合、そのトーク画面から相手やメッセージを通報することができます。
※相手に通報したことは伝わらないのでご安心ください
引用元:LINEヘルプ「その他」
他にもタイムラインの迷惑投稿通報のヘルプや知り合いかも通報のヘルプなどにも同様の記載がありました。同じLINEのサービスであるオープンチャットでも同様だと思われます。
こういったSNSの通報システムでは一般的に「通報がバレる(通報内容が相手に伝わる)」ということはないのでご安心ください。
通報で終わらない!オープンチャットの迷惑投稿に法的措置を!
迷惑投稿は以下のように違法性がある場合がほとんどです。
- 「オープンチャットで誹謗中傷・暴言、その他侮辱的な発言をされた」→名誉毀損(名誉権侵害)で「名誉毀損罪」で刑事告訴、加えて「不法行為による損害賠償請求」で民事告訴が可能
- 「オープンチャットでわいせつな発言を繰り返す」→各都道府県の「迷惑防止条例違反」で罰則適用(逮捕)
- 「オープンチャットで写真など個人情報を流布された」→プライバシー侵害や肖像権侵害で「不法行為による損害賠償請求」を行う
危害を受けた場合は泣き寝入りせず、法的措置を取って相手に損害賠償を求めたり、刑事告訴(弁護士と協力して警察に告訴状の提出)を行いましょう。
弁護士費用も慰謝料に含めることが可能です。オープンチャットで受けた屈辱的な出来事は法律をもって徹底的に対処していきましょう!
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