【ネット上の悪質な書き込み】弁護士への相談から解決までの流れ

 

悪質な書き込みトラブルの対処を弁護士に依頼しようと思ったら、まずこの記事を読んでください。

ネットで困ったら弁護士に相談すればいいや。

このように思っても、実際に依頼するところまでは知らないことも多いですよね。

そこでこの記事では、 ネット上で起きたトラブルを弁護士に依頼する際の流れを余すところなく紹介していきます。

 

弁護士に依頼する流れだけではなく、具体的な依頼方法やコツ・準備方法など初めて依頼する方でも不安を払拭できる内容となっています。

記事を読み進めながら、悪質な書き込みの対処を弁護士に依頼しましょう。

 

ネット上の書き込み問題の解決を弁護士に依頼する流れ

 

ネット上でトラブルが起きてから、依頼した弁護士が解決に導くまでの大まかな流れは以下の通りです。

  • ステップ1:弁護士を探す
  • ステップ2:弁護士を選ぶ
  • ステップ3:法律相談をする
  • ステップ4:弁護士にトラブル解決を依頼する
  • ステップ5:弁護士が交渉・訴訟を行う
  • ステップ6:弁護士がトラブル解決に導く

弁護士に依頼するためにやるべきことを1ステップずつみていきましょう。

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ステップ1:弁護士を探す

 

費用 なし
期間 1日~3日程度

まずはトラブル解決を依頼したい、弁護士を探す必要があります。弁護士を探す方法は以下の通りです。

  • 方法1:知人・友人に紹介してもらう
  • 方法2:弁護士会で弁護士検索
  • 方法3:日本司法支援センター(法テラス)
  • 方法4:インターネット検索
  • 方法5:タウンページ、広告、折込チラシなど

弁護士を探すためには以上5つの方法を試しましょう。それでは、具体的に弁護士を探す方法を解説していきます。

 

方法1:知人・友人に弁護士を紹介してもらう

最も確実な方法として、知人・友人に弁護士を紹介してもらう方法があります。

知人・友人ならば話しやすいため、弁護士を探す際に精神的な負担がかからない点は魅力的です。

弁護士の中には完全紹介制で腕利きの弁護士も存在するため、一度知人・友人に尋ねてみると良いでしょう。

 

方法2:弁護士会で弁護士検索

弁護士会とは、弁護士同士の情報交換や研修を目的とする弁護士の団体です。

弁護士会は全国に存在し、各弁護士会のホームページから弁護士を検索できます。

名称 住所
札幌弁護士会 http://www.satsuben.or.jp/

札幌市中央区北一条西10丁目

札幌弁護士会館7F

仙台弁護士会 http://www.senben.org/

仙台市青葉区一番町2-9-18

東京弁護士会 http://www.toben.or.jp/

千代田区霞が関1-1-3

弁護士会館6階

愛知県弁護士会 http://www.aiben.jp/

名古屋市中区三の丸1-4-2

大阪弁護士会 http://www.osakaben.or.jp/

大阪市北区西天満1-12-5

広島弁護士会 http://www.hiroben.or.jp/

広島市中区上八丁堀2番73号

香川弁護士会 http://kaben.jp/

高松市丸の内2-22

福岡県弁護士会 http://www.fben.jp/

福岡市中央区城内1-1

参考元:日本弁護士連合会:全国の弁護士会・弁護士会連合会

弁護士には得意分野があり、借金問題、離婚問題、遺言・相続、消費者被害、労働問題、犯罪被害者、ネットトラブルなど様々な分野があります。

弁護士会のホームページでネットトラブルに強い弁護士を取扱項目を参考に簡単に調べることが可能です。

 

方法3:日本司法支援センター(法テラス)

國次 将範
日本司法支援センターは政府が設立した法務省管轄の法律支援団体です。「法テラス」とも呼ばれています。
CMで有名な法テラスですよね?たしかにそれなら、相談しても良いかも。

日本司法支援センターはネットトラブルに対して最適な解決方法を提案してくれます。

「知人・友人に弁護士がいない」「弁護士会で探すのが面倒」といった場合に、トラブル解決に必要な情報や弁護士を紹介してくれるので、非常に心強いです。

日本司法支援センター(法テラス)

 

方法4:インターネットで弁護士を検索

インターネットで「地域名 ネットトラブル」で検索すれば、法律事務所のホームページや弁護相談ポータルサイトがヒットします。

インターネットを活用して、弁護士を探す方法も手っ取り早い方法です。

 

方法5:タウンページ、広告、折込チラシなど

タウンページの「弁護士欄」から弁護士を見つける方法があります。

広告や折り込みチラシにも弁護士の情報が記載されているケースがあるので、参考にしてみるのも良いでしょう。

 

ステップ2:弁護士を選ぶ

費用 なし(見積り時に弁護士相談する場合は、ステップ3の費用参照)
期間 1日~1週間程度

依頼したい弁護士の候補が決まったら、条件に合った弁護士を選びましょう。

弁護士選定の条件が曖昧な方は以下の3つのポイントは参考にしてくださいね。

  • ポイントその1:ネットトラブルを解決してくれる弁護士を選
  • ポイントその2:候補全員に見積もりを取り、満足できる料金の弁護士を選
  • ポイントその3:依頼したい弁護士と相性が良いか確認

弁護士も人間ですので、どうしても付き合いにくいタイプの弁護士は存在します。

それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。

 

ポイントその1:ネットトラブルを解決してくれる弁護士を選ぶ

さきほども紹介したように、弁護士には得意分野があります。

弁護士候補の中から、ネットトラブルをスムーズに解決してくる弁護士「ネットに強い弁護士」を選びましょう。

ネットトラブルとしてメジャーなものは以下のようなものです。

  • 悪質な書き込み
  • SNSの炎上
  • ネットいじめ
  • 誹謗中傷・名誉棄損
  • ネットストーカー
  • 出会い系サイトによる被害
  • リベンジポルノ

ネットに強い弁護士ならばネットトラブルに対する実績・スキルが豊富ですので、これらの問題でも迅速に解決に導きます。

ネットに強い弁護士に相談できることや依頼するメリットは、以下の記事で詳しく紹介していますので、そちらを参考にしてください。

ネットに強い弁護士に相談して今すぐ誹謗中傷の対策をする方法
弁護士は誹謗中傷に対してどんなことができるのか知りたい もしかしてネットに強い弁護士がいる? ネットに強い弁護士とは、 ネット上の誹謗中傷問題を得意とする弁護士のことです。 ネット上の問題に強い弁護士がいるならば、ぜひとも依頼したいですよね...

 

ポイントその2:候補全員に見積もりを取り、満足できる料金の弁護士を選ぶ

弁護士の場合、料金と実績は関係ありません。

そのため、「料金が高ければサービスの質が高い」「安かろう悪かろう」といったことはないのです。

弁護士のサービスの質は料金ではなく、弁護士の力量によるものとなっています。

ゆえに、弁護士の候補全員に見積りを取り、なるべく提示された料金が納得できて、実績のある弁護士に依頼しましょう。

引越しの時の「相見積もり」に似てますね。
國次 将範
その通りですね。見積もりをする際は、法律相談を受ける必要があるケースが多いので、相談料の発生に注意してください。

 

ポイントその3:依頼したい弁護士と相性が良いか確認

ネットトラブルの解決は1日で済む問題ではありません。

悪質な書き込みへの対処は長期戦となるため、相性の良い弁護士を選ばないと、終始ギスギスしてしまいます。

 

弁護士の性格は 「話しやすいか」「説明が分かりやすいか」「不利益な部分もちゃんと説明してくれるか」といった項目で判断しましょう。

ホームページや見積り時に対面する機会があれば、見極めると良いです。

 

ステップ3:法律相談をする

費用 30分5,000円(法律事務所によっては無料の場合もあり/要確認)
期間 1日~1週間程度

弁護士を見つけたら、法律相談をしましょう。

法律相談とは、弁護士からネットトラブルへの適切な対処方法や法的な手続きなどのアドバイスを受けることです。

 

まずは「ネット上で悪質な書き込みを受けたがどうしたら良いのかわからない」という旨を伝えましょう。

また、「書き込みへの対処方法はわかっているが、関係各所にどのような法的措置が取れるのか知りたい」といった相談をしても良いです。

相談するときはどうしたら良いんですか?
國次 将範
相談する際は前もって予約を行い、指定された日に法律事務所に向かいます。
飛び込みはだめなんですか?
國次 将範
弁護士が外出している可能性もあるため、飛び込みはしない方が得策です。また、きちんとトラブルの状況を整理してから弁護士を訪ねてくださいね。

 

法律相談時の準備・コツ

法律相談時の準備は以下の表の通りです。

準備品 説明
問題の状況や相談したい内容を記載したメモ 必須ではありませんが、状況整理をして相談したいことをまとめておくとスムーズに伝えることが可能
持参物 筆記用具、メモ、身分証明書、印鑑、そのほか指定されたもの
相談のために必要な資料 「相談カード」とも呼ばれる相談前に記入する資料

準備物の中でも、特にメモで状況を整理しておくことは重要です。そのコツについては以下の通りとなります。

  • コツその1:悪質な書き込みの経緯を時系列順で並べる
  • コツその2:質問したい内容は考えておく(難解な法律・対処方法など)
  • コツその3:メモの内容を裏付ける証拠品(書き込みのスクリーンショットなど)も一緒に持参
  • コツその4:投稿者・サイト運営者などの相関図などを作り、状況を整理

問題の全貌を明らかにして、弁護士にスムーズに相談できるように準備しておきましょう。

証拠の保存に関しては他の記事で「誹謗中傷の被害に遭ったらするべきこと」として紹介しているので、参考にしてください。

國次 将範
法律相談でアドバイスされた内容を実行すると問題が解決することがあります。
え!?じゃあ相談料だけ払えば良いんですか?
國次 将範
そうですね。法律相談にかかった料金だけ払いましょう。短期間でトラブルが解決するケースもあることを留意しておきましょう。

 

ステップ4:弁護士にトラブル解決を依頼する

費用 5~100万円(着手金)
期間 1日程度

風評被害やデマが拡散しているなど被害が大きい場合、自力での対処は容易ではありません。

さらに、実生活があるので、悪質な書き込みに対応している時間がないという方は多いです。

そのような場合は、書き込み問題の解決を法律のスペシャリストである弁護士に依頼します。

 

弁護士は具体的に以下の手段を講じて、ネット上の悪質な書き込みを対処可能です。

  • 悪質な書き込みの削除
  • 投稿者の特定
  • 慰謝料請求(特定後)
  • 刑事告訴(特定後)

悪質な書き込みに対して、どこまで対応するかは弁護士ときちんと相談し、準備できる予算の範囲を考慮した対処方法を依頼しましょう。

実際に依頼する際は、問題解決を弁護士に依頼するための書面「委任契約書」を作成し、弁護士に提出します。

 

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ステップ5:弁護士が交渉・訴訟を行う

費用 ~50,000円(裁判所費用、日当など/要確認)
期間 3ヶ月~1年

弁護士はクライアントの依頼を受けて、悪質な書き込みの投稿者やサイト運営者と交渉を行います。

交渉が失敗した場合は、訴訟を起こして強制的に請求して、関係各所に書き込みに対する適切な対処を求めるのです。

 

具体的には、以下のようなステップで悪質な書き込みの対処を行います。

悪質な書き込みの削除 ステップ1:書き込みの投稿者・サイト運営者に連絡・書き込み削除の交渉

ステップ2:(ステップ1失敗)サイト運営者に削除を請求(訴訟)

投稿者の特定 特定 ステップ1:サイト運営者に投稿者の情報の開示を交渉

ステップ2:(ステップ1失敗)弁護士がサイト運営者に投稿者の情報の開示を請求(訴訟)

ステップ3:ステップ2の情報をもとにプロバイダ特定

ステップ4:プロバイダに対して投稿者の情報保存と身元の開示を請求(訴訟)

ステップ5:投稿者の特定が完了

慰謝料請求

(特定後)

ステップ1:特定した投稿者の身元をもとに、書面を通じて慰謝料の支払いを交渉

ステップ2:(ステップ1失敗)損害賠償請求の訴訟

刑事告訴

(特定後)

ステップ1:特定した投稿者の身元をもとに、告訴状を作成し、警察に提出

ステップ2:警察が告訴状を受理すると、投稿者を逮捕・起訴、刑事裁判を通して、被告に刑罰を与える

複雑なステップですが、依頼すればほぼすべて弁護士が行ってくれます。

ただし、証拠収集や書類作成で協力を求められる場合もあるので、その際はきちんと協力しましょう。

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ステップ6:弁護士がトラブルを解決に導く

費用 50,000円~200,000円(報酬金)
期間 1日程度

弁護士が悪質な書き込みを対処しトラブルの解決に成功すれば、報酬金を精算して事態は収束します。

ようやく解決ですか。すごく長いステップに感じました。
國次 将範
実際にどのくらいの期間や費用がかかったのかみていきましょう。

 

弁護士に依頼した際に解決に必要な期間と費用

 

悪質な書き込みのトラブルは、以下のステップで解決へと導かれることがわかりましたね。

  • ステップ1:弁護士を探す
  • ステップ2:弁護士を選ぶ
  • ステップ3:法律相談をする
  • ステップ4:弁護士にトラブル解決を依頼する
  • ステップ5:弁護士が交渉・訴訟を行う
  • ステップ6:弁護士がトラブル解決に導く

 

それでは、ステップ1の弁護士探しからステップ6の解決に至るまでどれくらいの期間・費用がかかったのか以下に整理します。

ステップ1~6でかかった期間 最短1週間程度・最長1年以上
ステップ1~6でかかった費用 最低5,000円程度・最高120万円以上

※あくまで目安です

 

相談だけ受けて解決すれば短期間・低コストが解決しますし、訴訟を起こせば1年以上の長期戦になり、費用も膨れ上がります。

そのため、相談する際には「書き込みに対してどこまで対処したいのか」を明確にしておくと良いです。

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まとめ

6つのステップの中で最も重要なのは法律相談のステップとなります。

なぜなら、 書き込みを対処する今後の方針を決めるステップであり、状況次第では法律相談で解決するケースもあるためです。

ゆえに、法律相談を受ける際には、さきほど紹介した準備・コツを参考に 弁護士に的確な状況説明を行いましょう

 

弁護士という心強い味方がいるため、みなさんは1人ではありません。

この記事が弁護士を探すみなさんの参考になれば幸いです。

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